「この先生、すごい!」と思ってもらえる簡単テクニック

たとえ施術結果が出なくても、患者さんに「すごい先生や!」と思わせるテクニックについてお伝えします。

先にお伝えしたいんですが、これはあなたの良心に従ってつかってください。なぜかというと詐欺師も使うテクニックだからです。

過去を言い当てるテクニック


人は過去を当てられたり、未来を予測されると騙されやすいと言われています。例えば事前に伝えていないのに、占い師が自分の過去の出来事を知っていたりすれば、「なんでわかるの?すごい!」ってなるんですね。

そんな占い師が「近いウチに社内で少し気になる人が現れるわよ」なんて予言をするわけですよ。で、本人はそのことが気になってるから、ちょっとでもそれに該当しそうな出来事があれば「ホンマや!あの占い師さんの言う通りになった!」ってなっちゃうんですね。

これって実は治療院でも使えるテクニックなんです。もちろん、患者さんを騙すとか、ひっかけるとか、そういうことを推奨しているわけではないので、そこは勘違いしないようにお願いしますね。

 

治療院で患者さんの日常を言い当てると


じゃあ治療院でどう応用していくかというと、過去を当てるとは少し意味合いが違ってくるんですけども、患者さんの体を触って、その筋肉の付き方から普段の動作を推測する。これができる先生はそこそこいるんじゃないでしょうか

たとえば体を触っただけで、スポーツの経験とかを言い当てられると「すげぇー!」と思う患者さんはいます。そりゃ全員じゃないですよ。僕は、そんなん言われても「あ、そう」で終わっちゃうタイプですけども、それをすごいと感じる人は一定数います。

また、普段の動作などを言い当てるのも同じような効果が見込めます

肩と背中のこの部分の筋肉がすごく固くなっています。こういう状態って、右側をずっと見続けてなにかの作業をしたりするとなりやすいんですが、思い当たることってないですか?

なんて感じに聞いてみるんですね。んで、

確かに!パソコンのモニターがちょっと右側にあって、いつもそれを見ながら仕事しています!そういえば頭痛も肩こりもモニターをその位置にしてからかも!身体を触っただけでそんなことまでわかるんだ、この先生すごい!

ってなれば「この先生はすごい」という評価が付くので、そのあとの説明や提案を素直に聞いてくれる可能性がアップします。もちろんそれが、リピートにも繋がっていきます。

こんな感じに過去や普段の動作などを言い当てることは、そこそこプラスの成影響をもたらしてくれるんですね

 

患者さんの未来予測するとマイナスをプラスに変えられる


さっきは過去を言い当てることについて話しました。実はこれよりももっと治療院で役立つのが、未来予測。未来を予測すればマイナスもプラスに変えることができるぐらい役立つテクニックなんです

例えば、「施術した当日は調子がよかった。でも施術の翌日に痛くなった。」こういった場面があったとします。できればこういう状態って避けたいですよね。

その前提で以下のふたつのケースを比べてみてください

  1. 翌日のことをなにも説明していない
  2. 今は痛くないけど、明日は痛くなるよ。でも心配ないからね。と説明している

患者さんは、どちらのケースのほうが安心すると思いますか?

これは、普通に考えれば【2】ですよね。いや、ほぼ間違いなく【2】です。【1】のケースだと、せっかく既に取っていた次回予約をキャンセルする患者さんも出てきます。実際にこのケースはけっこうあります。

患者さんが不安になるからです。施術してもらって良くなった。バンザーイ!あの先生すごい!って思ってるときに、痛みが戻ってるわけです。患者さんの頭の中ではそのケースはあんまり想定してないんですね。で、「あれ?やっぱり戻ったやん。あの先生、全然アカンやん」ってなる

でも【2】の場合は、先にそれを予測して説明してるから、痛くなったとしても患者さんはまだ安心できるんですよ。もちろんそれでも失望する患者さんもいるとは思いますよ、でも少なくともなにも説明していない【1】に比べればその割合は少なくなります。

でね、この離脱防止効果だけじゃなく、嬉しい効果がプラスされる場合すらあります。それが未来予測効果ですね。

「ホンマや。先生の言ったとおりになった!」みたいに、痛くなることをしっかり予測していたことに対して「すごい!」と感じる患者さんがいるんです。これのいいところは、本来なら痛みが出ることはマイナス要因なはずなんですよ。だって痛くなってますからね。

でもそれを予測しておくと、マイナスがなくなるどころかプラスに働くケースさえ出てくるんです。何回も言いますが、全員ってわけにはいかないです。でも、少しでもそういったケースが存在するやったら、使わなきゃ損だと僕思います。

っちゅうことで、痛みが出そうな場合は先に説明しておきましょう。そうすると、痛くなるというマイナスなことがプラス評価に変わるなんてことがあるかもしれないんで。

 

未来予測はプラスをさらに大きくする


ここまではマイナス要因の痛みにフォーカスしました。でもなにもマイナス要因だけではないです。プラス要因も予測することで、さらなるプラスにすることだって可能です。例えば、可動域の変化なんてのはわかりやすい例ですね。

施術前にしっかり動いてなかった患者さんに、今日の施術後にはだいたいこのあたりまでは動かせるようになりますよ。と予測しておくんです。で、その通りになったら、やっぱり患者さんの感じ方は違ってきます。お、先生の言うとおりになったわ。スゴイ先生かも!って、なる可能性が高くなるんですね。

つまりなにも言わずに動くようになった場合と、最初に「こういうふうになりますよ」告げた場合では感じ方が違うということです。だから、とにかく予測できることは、どんどん予測しろっちゅうことです

でね、ここであなたは思っているかもしれません。「でも、予測が外れたらどうすんの?」って。はい。当たり前ですがその予測通りにいかない場合もありますよね。これはどう転んだって起こりうることなので仕方がないと諦めるしかないです。

だから予測するときは、絶対そうなるとは言わずに、これまでの臨床経験をもとに事実をありのままに伝えればいいかなと考えています。「●割ぐらいの方がこうなります」といった感じにしておけば、それほど恐れることはないと思います。

もし予測が外れて「先生の言った通りにならなかった。信用できない」とマイナスに働く確率と、予測通りになって「すごい!先生の言ったとおりだ!」とプラスに働く確率、これらを総合的に見て、プラスのほうが多んじゃないかと感じた先生は、是非取り入れてください。

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