田舎や地方などで立地が悪い場所の治療院経営ってどうなの?

「立地が悪いから」「田舎だから」と多くの治療院経営者が、繁盛しない理由を立地のせいにします。たしかに治療院経営は立地がものをいう地域店舗ビジネスです。だから経営を成功させるには、立地のいい場所に開業するのが好都合といえます。

でも、そうそう立地は変えられません。小規模治療院ならとくにそうでしょう。

立地はあまりよくない。そこで思考が止まってなかなか成長できない先生は是非読んでください。

 

立地がよければそれだけでいい


冒頭に書いたように治療院経営において立地はとても大事です。例えば、立地がいい。たったそれだけの理由で年収1000万円ぐらいならすぐにいきます。

もし、ディズニーランドの中にたった1軒しか飲食店がなかったとしたらどうでしょうか?おそらくその店はなにやっても余裕で繁盛するでしょう。それこそ、コンビニで弁当を買ってきて、それをミッキーが描かれている皿に盛り着けてしまえば、3倍の値段で出したって大丈夫。

まずいなぁとは思っていても、腹は減りますのでそこで食べる。だってそこしかないんだもん。立地っちゅうのはそれだけパワーのある要素なのです。

実際に全国の治療院を見れば、立地で繁盛しているところがたくさんあるはずです。僕の憶測になってしまいますが、たぶんあるはず。ただしほとんどの場合、立地で繁盛しているとは当の本人は自覚していないと思いますが(^-^;

ちなみにここでいう立地とは、都会だからいいとか田舎だから悪い、また、路面点や駅近だからいいという単純なものではありません。特に1人治療院であれば逆のほうが良い場合がよくあります。

 

立地は強力だが案外もろい


立地があればいいと書きました。でもこれってけっこう難しいです。なぜなら、

  • いい場所はお金がかかる
  • どこが良い立地なのかがわからない
  • 立地は変化する

からです。

当たり前っちゃあ当たり前ですが、立地のいい場所は家賃が高いです。でもだからといって、家賃が高い=好立地という図式は成り立たない場合も多い。ほんでもって、立地というのは常に変化するのもです。

あなたは立地は変化しないでしょう?と思ったかもしれません。でも立地は変化します。それこそ一瞬のうちに変化する。

ある日突然、向かいに治療院ができたらどうですか?それもめちゃくちゃ有名で勢いのあるグループ院がです。しかも1院のみならず、そのすぐ裏にも同じような治療院ができた。

おそらく、それまでに立地だけにあぐらをかいていたとすれば、あなたの治療院に大きな影響が出るでしょう。

近隣の集客施設がなくなった場合もそうです。でっかいイオンがなくなったなんてのがそれにあたります。そうなると人の流れが変わってしまうので、そこに頼っていたのであれば影響は必ず出ます。

つまり立地は強力だか案外脆い。

 

なにかがあればいい


治療院は店舗ビジネスなので、立地はとても大事です。しかし、なにも立地だけがすべてではありません。わかりやすいように一人治療院で1000万円に基準を置いた場合、立地なんてのがなくても十分達成できる数字です。

治療院経営はたった一つの要素で成り立っているわけではありません。当然のことではありますが、多くの要素が絡み合って成立しています。だから立地が悪けりゃ他を頑張ればいいという話になるのです。

他とはなにか?と言われればたくさんありますが、大きく分ければ、集客力・商品力・リピート力とったところになります。立地は主に集客力になります。(リピート力や商品力の一部でもあります)

もちろん理想は全部そろっていることです。でも、全部はそろっていなくても1000万ぐらいならまったく問題なく達成できます。ただし、どれかがないと1000万といえども無理ということになります。

 

どこなら伸ばせるのか?


弊社のクライアント治療院にもさまざまな形あります。

ウェブ集客で毎月30名程度新規を集め、その集客力を武器に繁盛している治療院もあれば、新規は紹介の3名~4名のみ。それでも毎月100万近い売り上げをあげる郊外の自宅治療院もあります。

新規数が少ないのであれば、リピートを頑張ればいいわけです。

弊社のクライアントでいうと、新規が10名前後で月間売り上げを100万円達成される一人治療院が多いです。僕のリピートを大事にしようという考えによるものだと思います。

リピートを伸ばすといっても、やりかたはいろいろあります。例えば、技術を磨くことで商品力を上げるのもひとつの手でしょう。

商品力は技術力だけではありませんから、問診力やコミュニケーション力で商品力があがります。また、どこまでを商品と考えるのか?も大事です。体に触ることだけが商品か、院内環境も商品か、はたまたあなた自身が商品か、考えればその答えらしきものはいくらでもでてきます。

そしてそれらを高めることで商品力は確実に伸びます。これは商品力に限らず、集客に関してもリピートに関しても分解していけば、いくらでも方法があるのです。

ようはそのいくらでもある方法のいくつかだけでいいので、しっかり実践できれば、1000万程度であれば十分可能ということです。

 

やれることはいくらでもある


うまくいっていない治療院経営者で多いのが「なにもやっていない」状態です

たとえば新規患者さんが来ません。という悩みを持つ先生に、新規集客はどんなことに取り組んできたのかを尋ねると「ホームページを作って、チラシをまきました」ぐらいの答えが返ってくることが本当に多いです。詳しく内訳を聞いても、業者に任せっきりで作ったサイトと新聞折り込みにチラシを1回入れただけといった先生がわんさかいる。

そら、集客できませんわ。

もちろんそれだけでうまく行く治療院もありますよ。冒頭に述べたような立地がいい院なんてはまさしくそれです。でも、多くの治療院はそれだけではそう簡単にうまくいきません。だからもっともっと他の方法も考えていく必要があるのです。

チラシは新聞折り込みだけではありません。ポスティングでしか接触できない人もいます。手渡ししたっていい。院前に設置してもいいし、近隣店舗に置かせてもらってもいい。自分で施設や店舗に営業にいってもいい。イベントや催し事に出てそこで配ってもいい。

チラシひとつとってもいくらでもあるのです。

また、ホームページもそうです。今や、特に自費の患者さんを集客するならば、業者に頼んで作ってほったらかしのサイトで集客できる時代ではなくなってきました。内容もしっかり自分で考え、そしてコンテンツ(ページ数や内容)も充実させる必要があります。PPC広告などもかけていく必要もあります。

 

結局はやるかやらないか


やれることがたくさんあるからといって、なにからなにまで完璧にこなす必要はありません。自分でどこなら伸ばしていけるのかを考え、そこをしっかり伸ばしていけば1000万ぐらいであれば十分可能です。

うまくいっていない先生をみると、あれこれ考えるだけで行動していないことがほとんどです。やるべきこと(タスク)を決める。そしてそれをしっかりこなしていく。結局はこれしか成功する秘訣なんてないと僕が考えています。

やるか、やらないか、ですね。
ここまで読んで、共感してくださった先生は、今からガツンと頑張ってくださいな。

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