治療院の新規集客方法で効果が高いものはなにか?の2回目です。1回目はこれからの新規集客に必須のホームページ集客についてお伝えしました。2回目はチラシ集客について。
チラシ集客はホームページのウェブ集客とは違い、すべての治療院で力を入れるべき方法ではありません。なぜなら、地域差と国家資格者の広告制限の問題があるからです。しかし、それでもまだまだ効果のある地域や業種はありますし、仮に国家資格者でも最低限のチラシは作っておく必要がります。
治療院のチラシ集客に適した地域や業種
冒頭に地域や業種によって差があると書きました。それを詳しく説明していきます。適している状態は以下のようなものがあげられます。
- 民間資格所持者が行う整体やカイロなどの施術院
- 都会などの激戦区ではない、地方の治療院
- 保険診療の集患のみを目的とした整骨院(とくに地方)
以上3つが基本的にチラシ集客に適した状態です。
民間資格を行う整体やカイロなどの施術院
これは、適しているとうよりも、国家資格者は適していないという意味合いが強いです。
柔整やあはきを持っている先生であれば、もちろん知っていることではありますが、柔道整復師法第24条、あはき法第7条で広告に関することが書かれています。
法律の内容までここには記載しませんが、この24条や7条は、広告に書いていい内容が挙げられています。ポジティブリストといわれる記載方法なのですが、ようはここに記載されていること以外は書いてはダメという意味。
この法律をキッチリ守ったチラシの集客力は非常に低いです。なにしろ値段すらかけませんから。
例えば鍼灸院が自費治療の集患を行いたいとしても、あはき法7条を守っていてはおそらく無理でしょう。でもだからといって、法律は法律なので破るワケにはいきません。つまりやっても無駄だからやらないほうがいいということ。
それらと比較すると、いわゆる民間資格である整体やカイロプラクティックは、管轄する法律そのものがありません。なので、景品表示法や医師法、薬事法などに抵触していなければ、問題ありません。もちろん料金だって書けます。
そういった意味で、民間資格者であればチラシはやる価値があるのです。
チラシは地方の治療院におすすめ
チラシは非常に地域差のある集客方法です。明確に全部分類することはできませんが、これまで全国のクライアントのチラシ集客を見てきた結果、やはり地方のほうが反応はいいです。
例えば、まったく同じようなチラシでも、大阪で配布すると1万枚配布して5人。滋賀で配布すると1万枚配布して34人。という集客結果が出たこともありました。
なので、ウェブ集客がどうもうまくいかないといった地方なら、チラシ集客もやってみるべきです。これは集客数には関係ありませんが、地方の治療院でチラシを見て来院された患者さんは、リピート(LTV)も良好な傾向にあります。
ひとつだけ付け加えておきます。傾向として地方の反応率が高いのですが、やってみないとわからないケースが多いのも事実です。大阪に関しては特に新聞折り込みは反応率が低いところが多いですが、東京はそれに比べるとチラシの反応率は悪くな地域が多いと感じています。
純粋に都会が悪く、地方がいいというわけではありませんので、そこは注意してください。
保険診療の患者さんの集客する整骨院
一つ目で、国家資格者であれば広告制限があるため厳しいと書きました。しかし、整骨院で保険の患者さんを集患する場合であれば、仮に広告制限を守ったチラシであっても効果が見込める場合があります。
その理由は、整骨院があるていど認知されているからです。
- 整骨院って保険が効くところだよね?
- 肩こりとか腰痛とか捻挫とかしたら行くところだよね?
- 保険の効くマッサージやってくれるとこだよね?
という認識がすでに一般の方の中にあるのです。
もちろん上記は間違った認識も入っています。しかし保険が効いて安い。というのは知っているわけですから、チラシによって「そこに整骨院がある」と認知さえされれば、十分集客につながるのです。
実際に僕のクライアントでも地方においては、広告制限をだいたい守ったチラシで十分成果をあげている整骨院があります。
ただし、集まった患者さんが上記のように勘違いされている可能性が高いわけですから、来院してもらっても、「保険が使えないなら受けない」というケースが増えてしまっては意味がないことでもあります。
そういった患者さんにしっかり説明することで自費を受けてもらえる仕組みを作るか、もしくはなんでもかんでも打撲や亜急性にして療養費を請求するかしか方法はありません。もちろん後者はやってほしくない方法ですが・・・
チラシ集客で気を付けるポイント
チラシ集客に大切なことはまずしっかりとした内容のチラシを作ることです。これについては以下の記事にて解説しておりますので、参考にしてください。
★治療院のチラシ集客を成功させる7つのない
★広告制限がある整骨鍼灸のチラシ集客
チラシは配布方法で反応率が変わる
内容ができればあとはそれをたくさん配布するだけです。ただ、この配布方法も少しの工夫で、大きくその結果が変わってくることがあります。
配布方法には以下のようなものがあります
- 新聞折り込みで配布する
- 個別にポスティングする
- 院前に設置する
- 見込み患者さんに手渡しする
- 地域情報誌などに折り込む
- 近隣店舗などに設置してもらう
使用するチラシは同じでも、配布方法を変えると、その反応率は変わってきます。そしてもちろんコストも変わります。また、誰がそのチラシを手にするのかも変わります。
例えば、反応率だけを見れば、院前に設置したり、直接チラシを手渡しすると高くなる傾向にあります。
またコスト面では、自分でポスティングしたり近隣店舗に設置してもらえると、見かけ上のコストは非常に安価になります。
そして、実際にそのチラシを見る人も、新聞折り込みとポスティングでは違ってきますし、情報誌にもそれぞれ読者層が存在します。
つまりそういったこともしっかり頭に入れて配布することで、費用対効果の高いチラシ集客が可能になります。逆を言えば、そこを考慮に入れずに闇雲にやってしまうと、費用のわりには集客数が増えないといった事態にもなるということです。
チラシはまだまだ集客力のある媒体
チラシ集客は時代遅れの媒体なので、取り組む必要はない。と言う人もいます。確かに治療院によってはチラシ集客はかなり難しいといえるかもしれません。
しかし、ここでお伝えしたことをしっかり頭に入れて取り組めば、あなたの治療院がチラシ集客にチャレンジする価値があるのか、ないのか?そしてどういったことに気をつけえればいいのかがわかったと思います。
あなたの治療院にチラシ集客が効果をもたらす可能性は十分あります。巷の声に惑わされないで、しっかりできることをやっていってくださいね。
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