セラピストサポート代表
株式会社addwisteria 代表取締役 加藤 孝
ホームページ制作アトラクトブルー代表
治療院専門集客経営コンサルタント
整体師(整体院・リラクゼーションサロン経営は1999年・2004年~2011年)
吹田商工会議所認定登録専門家
▼著書
・治療院で「次はいつ来ればいいですか?」と聞かれるようになる問診
・一人治療院サバイバル
・鍼灸院経営の勝ち方
・整骨院保険診療クライシス
・成功している治療家は、なぜ腕が悪いのか?
グループ展開する整骨院や大手チェーン整体院などとの競合、保険の改定などの行政、これら外部環境にできるだけ影響を受けない「芯の強い治療院」作り提唱している。。
整体院をわずか1年で廃業
そしてそれらを多くの治療家に伝え、成果をあげている。
関西大学社会学部卒業後、人材派遣会社に勤務するも、1年で退社。
その後、「儲かりそう」という理由だけで整体院を開業。
施術技術は最低。集客などマーケティング知識もない。熱意や想いもゼロ。そんな状態で始めた始めたにもかかわらず、開院当初は患者さんがそれなりに来てくれる。しかし、そこから先はまったく中身のない治療院ということがバレて、すぐに経営難に陥る。
結局、わずか1年で整体院をたたむことになる。
最後は患者さんに渡すお釣りがない。という状況まで追い込まれての廃業。
再起をはかり治療院アルバイトを掛け持ち
特になんの想いもなかったはずの整体院経営。しかしいざ潰してみると悔しさでいっぱいな自分に気づかされる。そしてもう一度治療院を作ってやると決意。
自分なりに分析した結果、もっとも安易な理由に辿り着く。「そうか、技術が足りなかったからダメだったんだな」と。そして整骨院、整体院、マッサージサロンなどでアルバイトしながら技術を磨くという作戦に出る。
しかしその作戦は半分は成功し、半分は徒労に終わる。5年間、なりふり構わずアルバイトすることで開業資金の目途はついた。でも肝心の治療技術はいつまでたっても身に付かないまま。
このまま続けていても埒があかない。整体院は技術不足では問題がありそうだ。でもリラクゼーションサロンなら適当に揉んでいればなんとかなるのでは?と考え、サロンをオープンさせることを決意する。
治療院専門コンサルタントに
2012年に治療院専門のコンサルタントに転身。
その年の治療院集客サポート塾を開講。(現在の治療院集客塾とは違いオンライン形式の塾)
クライアントも順調に増えたが、そのクライアントの成果はかなりばらつきが出る。
独立当初は集客やマーケティングのテクニックのみにフォーカスしたサポートを実施していたのが原因だと仮定し、サポート内容を根本から見直すことに着手。
その結果、ノウハウやテクニックだけではなく、それぞれの治療家の想いや目的から構築していくという考えに至る。
そして2015年からそのメソッドを新たに組み込んだ、治療院集客塾を開講。
それまでの塾とは違い、ライブセミナー形式を採用する。
加藤が目指すもの
治療家と共に喜び、共に成長しあえるサポートを目指している。
また、治療家に、経済的・社会的・精神的な誇りを持ってもらうことを使命としている。
それらを達成するために、2015年には、集客塾生のみ参加できる「加藤会」を発足。
「集客塾」と「加藤会」を軸にして、楽しく幸せに繁盛し、患者・家族・仲間・社会に必要とされる治療家集団を養成している。
加藤が目指すもの2(もっと本音で)
ここまでは、第三者風に紹介させていただきましたが、ここからが自分の普段の言葉で書きます。
僕はこの仕事を通じてやりたことは以下の3つ
- 治療家の幸せや成長にかかわる
- 治療家に憧れられ、家族や仲間に尊敬される治療家コミュニティを作る
- 治療院業界の健全な発展にかかわる
治療家の幸せや成長にかかわる
ここまでは、第三者風に紹介させていただきましたが、ここからが自分の普段の言葉で書きます。
2015年以降、僕がかかわるコンサルティングサポートや、主宰する塾では、「あなたがやりたいことはなにか?」をまず明確にしてもらうことから始めています。
その理由は、治療家に幸せになってほしいからです。 その幸せに関与できる人物でありたいからです。
僕は治療院・サロンを運営している時代、幸せとはいえませんでした。 なぜなら、「こんなことしていていいのかな?」と常に後ろめたい気持ちのまま仕事を続けていましたから。
人それぞれ考え方があるでしょうが、僕はそんな状態はいくらお金があったとしても嫌だったんですね。途中で書いたように、息子に胸を張って堂々としていられることが、僕にとっての幸せのひとつの定義なのです。
だから治療家をサポートする側になった現在、かつての自分のように、いまいち幸せを感じることができていない先生に、幸せを押し付けてやるぐらいの気持ちでかかわっていきたいと思っているのです。
そこがあるから「あなたがやりたいことはなにか?」を最初に決めてもらうんです。
正直、まどろっこしいです。これまでに批判、反発もありました。そんなことしてなんになる?コンサルタントなら売り上げを伸ばす方法をさっさと教えろ!といった態度を取られたことも何回もあります。
でも、僕はそれがやりたい。だからやる。(もちろんそれが合わない人がいるのはわかっているから、現在そういう先生は丁重にお断りしています。)
だってね、せっかく自分がやりたいことを仕事にしたんだから、ここで妥協するわけにはいかんでしょう。そんなことしたらまたかつてのようにどこかで歪みがきてしまう。
それに、多くの治療家とお会いしてきましたが、僕のもとに相談に来るようなうまくいっていない先生は、少なからず無理してるんですよね。やりたいことをやってない。お世辞にも幸せそうには見えない。
で、聞いてみるんですよ。本当はなにがしたい?って
したらば出てくるんですね。もっと稼ぎたいとか、もっとこんな治療がしたいとか、そういった素の自分が。
じゃあ、それを一緒に達成しましょう。
というのが、僕のやりたいことなんですね。
治療家に憧れられ、家族や仲間に尊敬される治療家
2015年から加藤会という会を発足させました。
この会のメンバーには、他の治療家から憧れられ、目標にされる存在に、そして家族や仲間から尊敬される治療家になってもらいたいと思っています。
コンサルタントになって4年、多くの治療家にお会いしてきました。
その中で感じたことが、諦めている治療家が多いということです。
こんなに治療院が増えてしまったから厳しいです。
駅前に安いリラクゼーションサロンができたからもうダメですわ。
誰も鍼灸の良さなんてわかってくれないですから。
などなど、あげればキリがないのですが、とにかく諦めている治療家がなんと多いことか。
そういった治療家に、ちゃんとやればこんなにも楽しく繁盛させることができるんやで!ということをわかってもらいたいのです。そしてそのための刺激を与えられる治療家を加藤会のメンバーに担って欲しいのです。
また、先に書いたように、僕自身がかつて「子供に胸を張って自分の仕事を語りたい」という理由で治療院を閉めました。つまり家族から尊敬される存在になりたいと思ったんですね。
誰からも尊敬されんでもいい。という先生もいるでしょうが、できれば加藤会のメンバーは、家族や仲間から尊敬される治療家であってほしいんですね。
そしてそのためには、やるべきことちゃんとやって、しかもいきいきと楽しそうに治療家人生を送る姿を見せるってことが大切だと僕は考えています。それを達成するためのコミュニティを加藤会で実現したいと思っています。
治療院業界の健全な発展を望んでいる
治療院業界って、やっぱり他の業種とは違うと思っています。
今はニーズの多様化もあって、治療院の形態もさまざまです。だからどんな患者さんを対象にするかにもよりますが、一般的には体の不調で困っている方が対象になる場合が多いといえます。
治療院といえども商売ですから、しっかり稼いでもらわにゃいかんとは思っています。でも、そうはいっても最低限の倫理的な側面は保つ必要があるのでは?というのが僕の考え。
これを書いているのは2016年です。 治療院の数はここ10年~15年で文字通り倍増しています。 また保険の改定などの影響で、整骨院の保険収入も減っています。
そうなれば、患者さんの奪い合いになるのは必然。 現に新患さんを集めるのにとても苦労している治療院が多数あります。
そういった現状からか、最近は、ちょっとやりすぎじゃない?と思ってしまうような誇大広告が出てきました。「たった3回ですべての腰痛が完治します」とか「1度歪み調整すれば二度と不調になりません」なんて感じのが。
また、できもしない治療に手を出す治療院が増えてきたように思います。
気持ちはわかるんです。他がどんどん過激になっていくとそうでもしないと新規が取れない。差別化ができない。といった問題が出てきますから。
でもね、これって治療院業界全体の発展を考えればマイナスなんじゃないか?と僕は思うのです。
かなりの部分、僕のような立場の人間が悪影響を及ぼしていると思っています。他院との差別化しようぜ!とか、マーケティングが大事やで!とか毎日のように、うんざりするぐらいメルマガとか送ってますから。
なのでどの口がそんなこと言うねん!と言われそうだし、現にさんざん言われているんだけど、やっぱりそれでも言いたい。僕は治療院業界の健全な発展を望んでいる。と
だから今後はそういった発信も増やしていきたと思ってる次第であります。
株式会社addwisteria(セラピストサポート)代表 加藤孝