鍼灸院のホームページ集客

鍼灸院の集患はホームページなどを使ったweb集客が基本になります。もちろん、それ以外は使えないという訳ではありませんが、まずはしっかりとホームページなどを作り込むことが基本だと考えてください。

この記事ではそのweb集客について、その概要をお伝えします。

 

1.鍼灸院はウェブ集患が基本

鍼灸院の集患は簡単ではありません。広告制限もあるし、認知度やイメージの問題もある。しかし、新規の患者さんを安定的に集め続けることができなければ、その院は繁盛しません。そこでこの章では、鍼灸院がどのようにして患者さんを集めていけばよいのかについてお伝えします。

新規集患にもっとも大事なことは認知です。その鍼灸院の存在を知っているかどうかの認知。人通りの多い場所にある店が繁盛しやすいのは、多くの人に認知されやすいというのが一番の理由です。

とはいえ「そうか。認知が大事なんだな。よし、だったら都心の一等地に開院してやろう」とはなかなかいきませんよね。当たり前ですが、人通りが多ければそれだけそれに伴うコストも高くなるからです。小規模の鍼灸院が一等地に開院するだけの資金と売りあげを確保するのは簡単ではありません。

となると、立地的にはどうしても認知されにくい場所での営業になってしまいます。そして多くの鍼灸院は、そのままなにも有効な集患の手が打てず、思うような運営をするのに苦労することになります。

なかには紹介患者さんだけでいつも満員といった院もあるにはあります。そうするための手法もないわけではない。でもそれらは個人の能力によるところも大きく、誰にでもできる方法ではありません。

かといってチラシ広告などで集めるというのも限界があります。あなたもご存じのように、鍼灸にはあはき法の第7条に定められている広告制限があります。この法令を遵守したうえで作ったチラシなんてよっぽどの田舎でないかぎり誰も来てくれません。

もちろんチラシに限らず、それが広告であるとみなされれば規制の対象になります。鍼灸院の広告とはなにか? の定義は、あはき法には明記されていませんが、厚労省や保健所に問い合わせて、回答として引用されるのは、医療広告ガイドラインに書かれている医療広告の定義です。それによると、広告の定義は

  • 誘因性・・・患者を誘引する意図があること
  • 特定性・・・施術をする人の名前、院の名前、場所などが特定されること
  • 認知性・・・一般の人が認知できる状態にあること

この3つを満たすものだと定義されています。これだとほとんどが広告に該当してしまいます。だから院前を通る方に自院のことをアピールしようと思っても、ほとんどのことができないんですね。値段すら書けないわけですから。

こういった状況から、鍼灸院ができる有効な集患は、広告制限を受けにくいウェブ(インターネット)を使った方法がもっとも効果的だといえます。

【注意】この原稿を書いた2017年10月の時点において、鍼灸院のホームページは広告ではなく広報扱いになっています。しかし病院など医療機関のホームページでは、少しずつ状況が変わってきています。

医療広告ガイドラインにあるように、かつては医療機関のホームページも広告ではなく広報であるとの見解がなされていました。しかし2017年現在においては、厚生労働省の見解は変化し、広告であるとも広報であるとも定義していません。ホームページであっても誇大表現などをした場合は、医師法を適用して罰則を受けることになりました。

今後、鍼灸院もこの流れの影響を受ける可能性は大きいです。とはいっても「ホームページ=広告」だから内容もあはき法7条の制限をそっくりそのまま適用する、といったところまで厳しくなることはないと個人的には考えています。おそらく広告(特にウェブ関連の)に関するガイドラインが、あはきなどにもできるのはないかと思っています。

現在医療機関向けに「医療機関のホームページの内容の適切なあり方に関する指針」(医療機関ホームページガイドライン)とういものが出されています。おそらくこれに近い内容のものが作成されるのではないでしょうか。

医療機関ホームページガイドライン
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002kr43-att/2r9852000002kr5t.pdf

 

2.内容の濃いホームページの作り方

鍼灸院のホームページで集患するには以下の二つが大切です。

  1.  内容の濃いホームページを作る
  2. そこにアクセスを集める

この2点です。ちゃんとホームページを作り込んで、それを認知(アクセス)してもらうという考え方そのものは目新しいものはでありません。いまどきホームページぐらいどの鍼灸院でも持っています。しかし、実際にウェブ集患がきっちりできている鍼灸院はというとかなり少ないのです。

地域差なども大きく影響しますが、かつてのようにホームページを作っただけで集患できる時代ではもはやありません。また「●●市 鍼灸院」といった検索で上位表示されたとしても、かつてのように集患できるわけではなくなってきました

その理由は、ここで挙げた2つの基本的な考え方ができていないことが大きな原因です。

ひとつめの内容の濃いホームページとは、3つの軸が明確にされているサイトのことをいいます。以下の3つです

  • 当院はこんな鍼灸院です
  • だからこんな人にぴったりです
  • するとこんなふうになれます

この3つを明確に伝えることができているかどうかが集患に影響します。なぜならこの3つをしっかり作り込むことで、あなたの鍼灸院の基本的なコンセプトや立ち位置などがわかります。まさしく、どんな院で、誰にぴったりで、どうなれるかがわかるのです。

これらがわからなければ、患者さんはあなたの鍼灸院を選ぶ理由がない状態ということになります。特に立地的に不利な状況にある小規模院であればなおさらです。ですからまずはこの3つを明確にし、それをそのままホームページに落とし込んでいくことがウェブ集患を伸ばしていく最初の一歩です。

2010年ぐらいまでなら3つを明確にしたサイトを作成すれば、前述したように「●●市 鍼灸院」といった検索で、上位表示させることが比較的簡単でした。そして上位表示されれば集患もそれなりに可能でした。しっかりと作り込まれている治療院のホームページがまだまだ少なかったからです。

しかし今はそういう時代ではありません。となると、こういった基本的ページ以外のコンテンツも作っていくことが必須となりました。症状別のページなどがそれにあたります。

鍼治療が受けたいと思って「●●市 鍼灸院」と検索した見込み患者さんのそれぞれが、個別の悩みを持っています。ある人は腰痛で仕事ができなくて悩んでいる。またある人は頭痛で薬ばかり飲むのが嫌だと思っている。他の症状の方ももちろんたくさんいるはずです。

こういった方は鍼治療そのものが受けたいのではなく、それぞれの悩みを解決させるための手段として鍼治療を選択したにすぎません。こういった方を納得させ、あなたの鍼治療を是非受けたいと思ってもらうためには、それぞれの方にぴったりのページが必要です。それが症状別ページです。

例えば、見込み患者さんである「加藤さん」が頭痛に悩んで鍼灸院を探していたと想定してください。この加藤さんがスマホを片手に近所の鍼灸院を検索して探してみたところ、3つの院が表示された。

  • ア院・・・院の特徴もわからない。誰がやっているのかも不明
  • イ院・・・どんな院か、誰がやっていてどうなれるのかもわかる
  • ウ院・・・どんな院か、誰がやっていてどうなれるのかもわかる。頭痛ページもある

ここから加藤さんは比較検討に入ります。いったいどの院が私にぴったりなのかと。どの鍼灸院なら私の悩みを解決してくれるのかと。

ア院が選ばれる可能性はおそらく低い。よっぽど安いとか近いといった条件が揃っていて、加藤さんがそういったことを基準に院を選ぶ人でない限り、選ぶ可能性は低いでしょう。

ではイ院はどうか。この院の場合は価格や利便性などがよければ選ばれるかもしれません。基本的な情報はしっかり記載されているわけですから、少なくとも選択肢のひとつとして考えてもらえるでしょう。

最後にウ院。ここがこの中ではもっとも有利な鍼灸院です。なぜなら頭痛に関するページがあるからです。加藤さんは頭痛に悩んでいるので、一番知りたいことは頭痛が治るのかどうかです。であれば、頭痛ページがあって、そこで頭痛治療について詳しく書かれているウ院にもっとも魅力を感じるのは当然。おそらく選んでもらえる確率はもっとも高いでしょう。

ひょっとしたら頭痛治療の技術がもっとも高いのはア院で、ウ院は一番未熟な鍼灸院かもしれません。それでも、ちゃんとそれを書いていなければ、頭痛治療はできないと宣言しているのとほぼ同じなのです。逆にちゃんと書いた瞬間にその症状の専門家という立場に立てる。だからこそ、あなたが対応できる症状についてのページがしっかり作り込む必要があるのです。

第2章で書いたように鍼灸の適応症は他の治療に比べると多く、論文などのエビデンスとなり得るものも豊富です。ここは症状ページを作る際に非常に有効です。これを利用しない手はありません。この強みを存分に生かして、ホームページには症状別のページをしっかりと作り込んでください。

 

3.他サイトからアクセスを集める

ホームページで集患するふたつめのポイントは、アクセスを集めることです。どれだけいいサイトを作ったとしても、誰にも見てもらえなければ集患できません。だからとにかく観てもらう必要があります。アクセスを集める方法は大きく分けると以下の3つです

  • 他サイトからのリンク
  • 検索(SEO)
  • PPC広告

他サイトのリンクでもっとも質の高いアクセスは、自分が運営するブログやSNSなどです。ブログ、フェイスブック、インスタグラム、ツイッターなど現在は簡単に運営できるものがたくさんあります。

グーグルアナリティクスなどのアクセス解析サービスを使って、自分が運営するSNSなどからのアクセスを分析すると、これらからのアクセスの質が高いことがわかります。滞在時間や閲覧ページ数などが多く、あなたの院により高い興味を持っていてくれていると予想されるからです。

手間がかかりますので、絶対にやらなければいけないことではありません。しかしweb集客を伸ばしていくには、こういったSNSなどを自分で開設し、そこからのアクセスを増やすことも集患にはプラスに働きます。

他サイトからのリンクでその他に多いものは、ポータルサイトからのリンクです。

現在は治療院でも多くのポータルサイトが存在します。鍼灸院の場合、代表的なものに「エキテン」と「しんきゅうコンパス」が挙げられます。

ポータルサイトはそれ単体で集患することも可能ですが、それらのページに自院のリンクを貼れる場合が多いので、そのリンクをたどってあなたの鍼灸院に訪問してもらうことも可能です。そしてこれら経由のアクセスも来院につながりやすい、比較的来院率の高いものが多いようです。

こういった理由から、有力なポータルサイトには積極的に登録することをおすすめいたします。ほとんどのサイトに無料と有料の会員登録システムがあります。ここで挙げたエキテンとしんきゅうコンパスには、必ず登録は済ませておくといいでしょう。

有料会員になるかどうかの選択は、口コミ件数や地域性により変わるので必須とは言いませんが、2017年10月現在では検討するに値するだけの集患力はあります。

特にしんきゅうコンパスは鍼灸に特化しているポータルサイトだということもあり、質の高い患者さんが集まりやすい傾向にあります。私の個人的な感覚でいうと、都市部のそれなりに人口の多い地域では集患しやすいです。

実際に私が主宰する加藤会や集客塾のメンバーも、このサイト経由で集患されている方は多く、その影響力は徐々に高まってきています。今後もしばらくはサイトそのものが成長していく傾向にあるので、まずは無料登録だけでもしておくことをおすすめします。

しんきゅうコンパス無料登録はこちらから
https://www.shinq-compass.jp/entry/register/

 

4.検索(SEO)でアクセスを集める

「●●市 鍼灸院」などと検索されたときに、上位表示させる対策をSEO対策といいます。(本当は上位表示させる対策をSEOというので、対策という単語を付けるのは重言になってしまうのですが・・・)もちろんこの対策がしっかりできているほうが、アクセス数が増えるので集患に有利です。

現在のSEO対策は「コンテンツイズキング」といわれています。つまりコンテンツ(各ページだと思ってください)がなによりも大事だということ。もちろん最低限おさえておくべきことはありますが、最終的には良質なコンテンツを提供することがもっとも有効なSEO対策だということです。

これまでにさまざまなSEOの裏技が存在してきました。確かに一時期はそういった裏技を駆使することで、上位表示させることが可能でした。でも、長い目でみれば、それは淘汰されていくことになります。検索エンジン(グーグル)がそんなことを望んでいないからです。

また、グーグルは検索エンジンを利用してもらわないと困ります。なぜならそれが売り上げに直結することだからです。例えば、「大阪市 鍼灸院」と検索して、上位にまったく関係のないサイトが並んでいたとすればどうでしょうか?

求めているサイトが見つからないわけですから、利用者としては不満になります。そんなことが続けばおそらくグーグルを使わなくなるでしょう。そうなると、グーグルはめちゃくちゃ困るのです。だって広告収入が入ってこなくなりますから。

だからグーグルは必死に良質なコンテンツを上位表示させようとします。それが、検索する人にとって利益になり、グーグルにとっても利益になるからです。

と、ここまで読んでもだからなにをすればいいかはわからないかもしれません。もう少し具体的に書くと、以下のようなことが重要になります。

・オリジナルの記事である
・コンテンツ量が多い
・更新頻度が高い
・他サイトから被リンクを受けている
・専門性が高い
・信頼のおける人物が書いている

などが検索順位に影響を与えているといわれています。

オリジナルの記事

これはどこかのサイトからコピーしてきただけのものでは評価されないということです。まとめサイトなど一部例外はありますが、基本的にはコピペしまくったサイトではSEO的な評価は得られないといわれています。

これは検索したときに、まったく同じ内容のサイトがずらずらと並んでいたときのことを考えればわかります。コピーしただけのような記事がオリジナルの記事と同じ評価を受けてしまうと、似たような記事ばかり上位に並んでしまう可能性もでてきます。

そんな事態になれば、さまざまな角度から情報を得たいと思っている検索者にとって有益とはいえません。だから、評価を受けるにはオリジナル性が求められるのです。

鍼灸院のホームページでも、たまに症状の説明などで他サイトからコピーしてきたようなものをたくさん掲載しているところがあります。これは少しぐらいであればそこまで心配することではないのかもしれませんが、基本的にはそういったことはしないことをおすすめします。仮にコピーするのであれば、しっかり引用タグを使って引用元を明記することが必要です。

コンテンツ量が多い

コンテンツ量が多ければそれだけで評価が得られるわけではありません。でもコンテンツ量が少ない(情報量が少ない)ことは、検索者にとってはマイナスと言えます。なぜなら普通は良質な情報を伝えるためには、少ないコンテンツでは難しいからです。

鍼灸院のホームページにおいても、集客につながるアクセスを幅広く集めようとすると、ある程度のコンテンツ量がないとかなり苦しいと考えていいです。ただし、コンテンツ量を増やす場合でも、やみくもに関係ないページを増やしても効果がありません。効果がないだけでなく、場合によっては狙ったキーワードでのSEO対策にマイナスの場合すらあります。

例えば、鍼灸院のホームページなのに、ラーメンに関する記事がたくさんあったとしても、それでは意味がないのです。さすがにそんなことは誰もしないだろうと思うかもしれませんが、ホームページの下層につけているブログなどでそういったことをしてしまう院もけっこうあります。

更新頻度が高い

更新頻度もSEOには影響を与えるといわれています。これは逆算で考えるとわかりやすいかもしれません。ホームページで得られるのは情報です。では5年前の情報をそのまま掲載しているのと、随時新しい情報を更新しているのでは、どちらが優良でしょうか? 普通に考えれば、更新されている情報のほうが優良だと考えることができます。

ということもあって、更新頻度の高いサイトのほうが、SEO的にも有利であることが多いのです。実際に鍼灸院のホームページでも、更新せずにほったらかしにしていると、検索順位が下がることがよくあります。

他サイトからリンクを受けている

他のサイトにあなたの整骨院のリンクを貼ってもらうことを被リンクといいます。この被リンクの質と量がそのサイトの評価につながると言われています。この被リンクは言ってみれば、他の人から推薦されているわけです。つまり人から評価されているサイトは良質なサイトなはず。といった意味でSEO的にも価値があるんですね。

かつてのように被リンクさえ受けていればいいという時代ではなくなりましたが、2017年現在においてもまだ被リンクはSEOに有効な要素のひとつです。

ただし、普通の鍼灸院のホームページで、自然発生的に被リンクを増やすことはかなり難しいです。だからここはそこまで力を入れなくてもいいと僕は考えています。

間違っても訳のわからないSEO業者に依頼するだけはやめましょう。なぜなら、被リンクは数さえあればいいというものではなく、その質も重要だからです。場合によっては被リンクされたことでSEO的な評価を下げる場合もあります。

すべてを調べたわけではありませんので、断言はできませんが、SEO業者にはかなり胡散臭い業者が多数存在します。安易に電話営業などに乗るのはとても危険ですので、そこは注意してくださいね。

専門性が高い

専門性が高ければそれだけでいいというわけではありませんが、専門特化したサイトのほうが評価を受けやすい傾向にあります。

例えば、接骨院の多くは鍼灸院も兼ねて、鍼灸整骨院としているところがあります。(法的には鍼灸院・接骨院とすべきですがそこは一旦無視してくださいね)この場合、ホームページも●●接骨鍼灸院といった感じにするはずです。

グーグルは整骨院と鍼灸院が関連あるものという認識はあります。でも、少し違うということもわかっています。となると、一つのホームページに二つの少し異なった情報が混在しているとみなされる可能性もあるのです。

なので、接骨院だけ、鍼灸院だけといったホームページと比べると、専門性といった面では劣る可能性があるということ。あくまで可能性というだけで、しっかり一元化できていれば逆にプラスになる可能性もありますので、そこは絶対ではありません。ここはとても難しいところです。いかにメインテーマに関連した情報をしっかり伝えていくことがカギになると私は考えています。

もちろん業種の専門化以外にも症状などの専門特化も有効な手段です。たとえば頭痛に特化したサイトを作ることができれば、「●●市 頭痛」といった検索に強くなりますので、特に都市部においては有効な戦略といえます。

信頼のおける人物が書いている

2014年あたりから「オーサランク」と呼ばれる、誰が書いた記事なのか? を重要視していくと言われるようになってきました。

例えば私が「バッティングの基本」という記事を書いた場合と、イチローが「バッティングの基本」という記事を書いた場合、どちらが求められている良質な記事でしょうか? ほぼ間違いなくイチローのほうです。このように誰が書いているのかをグーグルが判断して、それをSEOに反映させる方向に進んでいく可能性があるそうです。

なぜそんなことになるのかというと、質の低下防止と操作しにくくしたいからです。現にSEO業者が多数存在し、検索結果を人為的に操作しようとしています。でもこれはグーグルとしてやってほしくないんですね。それが質の低下を招くからです。

だからより操作がしにくい要素が入れ、コンテンツの信頼性や質を高めるためのランク付けをしていく流れになっていくようなのです。そして2017年12月に、このオーサランクについてのおおきな変動が起こりました。発表された内容を引用すると

「この変更は、医療や健康に関する検索結果の改善を意図したもので、例えば医療従事者や専門家、医療機関等から提供されるような、より信頼性が高く有益な情報が上位に表示されやすくなります。本アップデートは医療・健康に関連する検索のおよそ60%に影響します。Google では、医療や健康だけに限らず、今後も継続的に検索の改善に取り組んで行きます。」

引用元:医療や健康に関連する検索結果の改善について
https://webmaster-ja.googleblog.com/2017/12/for-more-reliable-health-search.html

本書を執筆している現在は、この発表があってからまだ3日しか経過していないので、まだまだ経過を見守る必要があり、具体的な対策はわかりません。現段階で私が考える対策は

  • 専門家と判断されるようにコンテンツを増やす
  • コピペはもちろん厳禁
  • 信頼おける文献や出典元を明示して引用する
  • エビデンスがあるものは出す
  • 一般人にわかりやすい説明を心掛ける(用語の説明など)

などが大事かなと思っています。

今後、医療機関などのサイトがSEO的には有利になっていくことは確かです。鍼灸院は医療機関の枠組みに入れるのか、はたまたそこからはじかれるのかはわかりません。そんな単純に画一的に分けるものでもないかもしれません。

巷の治療院コンサルタントは、治療院に不利になったとしきりに喧伝していますが、私は鍼灸院にとっては逆に有利に働く場合もあるのではないかと考えています。ちゃんと有益なコンテンツを作るということが条件になりますが、それができれば鍼灸院は他の治療院よりも有利です。その理由は本書でも書いたように、適応症も多く論文などエビデンスとなりうるものが豊富だからです。

ちゃんと真面目に有益なコンテンツを作成した人は報われるという、きわめて公平な状態に近づきつつあるといってもいいのかもしれません。

以上が鍼灸院のホームページSEO対策の基本的な考えになります。

先にも書いたように、「●●市 鍼灸院」というキーワードだけで上位表示されたところで、大都市でもないかぎりたいした集患は見込めない時代になってきました。詳しい説明は割愛いたしますが、これの大きな理由はポータルサイトの台頭とPPC広告の増加です。

となるとSEOでアクセスを増やそうと思えば、他のキーワードでも検索される必要があります。これを実現させるためにも、前項で書いた症状別ページが必要です。その理由は「●●市 腰痛」といったように症状のキーワードが入った検索でもアクセスを拾うことができるようにからです。

ただしこれは簡単ではありません。コンテンツを地道に増やしていく必要があるので、手間が掛かる作業になるからです。症状別ページもそうですが、それ以外のページも増やしていかないと成果はなかなか出ません。

そこで症状ページ以外のページでおすすめは、個々の患者さんにスポットを当てた症例ページです。これなら全体的な話ではなく、個人なので理論的には患者さんの数だけ増やしていくことができます。

また症例ページは「●●市 鍼灸院」といったような、多くの人が思いつくキーワードではなく、「少数の人しか検索しないけど悩みは深い」キーワードでの検索を拾えるようになります。これを説明するのは非常に難しいのですが、症例ページが治療院のホームページには最適のネタであることだけは覚えておいてください。

SEO対策に終わりはありません。これで完璧というラインもないし、絶対的な方法もありません。それを専門に行う業者があるぐらいですから、素人である治療家がすべてを知り実行するのは非常に難易度が高いといえます。

しかし鍼灸院は基本的に全国規模で行う業種ではなく、地域ビジネスです。だからこの本で取りあげた3つの軸をしっかりと伝える内容を書き、症状ページや日々の症例ページなどを更新していくことができれば、あなたの地域において検索(SEO)に強い鍼灸院のサイトを作ることができます。

ですから小手先のテクニックに惑わされずに、3つの軸・症状ページ・個別の症例ページを地道に増やしていくことを目指してください。非常に手間のかかることではありますが、もしこれを続けることができれば、集客はとてもに楽になります。

 

5.PPC広告

PPC広告とは1クリック●円といったように、クリックされれば広告料金が発生するウェブ広告のことを指します。一般的に広告といえば、成果が出ようが出まいが、掲載されれば料金が発生します。しかしPPC広告はクリックされて初めて料金が発生します。

その料金は簡単にいうとオークション形式になっていて、人気があるキーワードほど高額になるシステムになっています。設定や運営は大変ですが、うまく使うことができればウェブ集客に大きな影響を与えてくれることは間違いありません。

理想を言えば、前項でお伝えしたようなSEO対策をしっかりして、広告ではなく純粋に検索だけであなたのホームページに訪問してもらうことかもしれません。しかし実際にはそれだけで十分なアクセス数を確保するのは簡単ではありません。

またコンテンツを増やすSEOは時間も手間も掛かります。コンテンツを増やすことであなたの知識が増えたり考え方が整理されたりするメリットはありますが、これは本来あなたがすべき仕事ではないのも事実です。

あなたがメインにこなすべき仕事は治療です。ここにもっとも多くの時間を費やすのが普通の姿であると私は思います。このようにアクセスは増やしたい、でもコンテンツを充実させる時間はそこまで割けないという先生にぴったりなのが、PPC広告です。

PPC広告は症状別ページがおすすめ

私はPPC広告を積極的に使ってほしいと考えています。やりかたさえ間違わなければ、そのメリットが大きいからです。しかし最近はクリック単価(クリックされたときに請求される金額)が高くなってきているので、なにも考えずにやみくもに広告を出稿しただけでは広告費を垂れ流すことになりかねません。

そこで最低でもやってもらいたいのは、症状別ページの作成です。そしてそのページにPPC広告を掛けていってほしいのです。なぜそれをするのかというと、以下のようなメリットがあるからです。

・競合が少ないキーワードはクリック単価が安い
・症状をキーワードにするほうが成約率が高い
・症状をキーワードにするほうがリピートしやすい

たとえばこういったことが起こります。
「●●市 鍼灸院」というキーワードで出稿すると1クリック200円。
「●●市 自律神経失調症」というキーワードで出稿すると1クリック100円。

数字は例えになりますが、鍼灸院という業種で設定するよりも、症状名で設定するほうが安くなる場合が多いのです。※もちろんこれは症状名によります。腰痛などでは逆に高くなるケースもありますので、絶対的に症状名が安いという意味ではありません。

当たりまえですが、200円で1回あなたのホームページにアクセスがあるよりも、100円で1回訪問してくれたほうが得ですよね。

しかも症状別のキーワードというのは、成約率も高くなる傾向にあります。成約率とはあなたのホームページを訪れた見込み患者さんがどれぐらいの確率で実際に来院するかの確率です。これも数字は正確なものではありませんが、以下のようなケースをイメージしてください。

「●●市 鍼灸院」というキーワードだと200クリックに1人来院。
「●●市 自律神経失調症」というキーワードだと100クリックに1人来院。

そして最後はリピート率。これも症状のキーワードのほうが高くなる傾向にあります。

クリック単価が安く、成約率もリピート率も高い。この3つが揃っているのですから、症状のキーワードはPPC広告では絶対に外せないということがよくわかると思います。

いずれも正確に計測することはできませんので、これまでのクライアントからヒアリングした結果を総合的に分析した結果から予測したものになります。しかし、私はほぼ合っていると考えています。

先にも書きましたが、症状をキーワードにするならば必ず症状ページを作成し、そのページにPPC広告を掛けるようにしてください。そうしないとここで挙げたようなメリットを得ることはできません。

なぜメリットを得られないのか?

それは検索する人の頭の中を覗けば理解できます。たとえば「頭痛治療 大阪市」と検索した人はどんなことで悩んでいると予想されるでしょうか? いうまでもなくその人の悩みは頭痛ですよね。

頭痛で悩む人にとっては、自分の頭痛をなんとかしてくれるかどうかがすべてです。それ以外の症状に関する情報はたいした意味を持ちません。となると、この人にはできるだけ早く「当院に来てくれればあなたの頭痛が改善するよ」と伝える必要があるのです。腰痛でも五十肩でも膝痛でもなく、頭痛が治るかどうかを真っ先に教えてあげる必要がある。そうしないとすぐにあなたのホームページから離脱(出ていって)してしまうからです。

トップページに来てもらって、そこからその人自身にいろいろなページを自分で探してもらって、総合的に判断して自分に合ってそうだと理解してもらう。なんてまどろっこしい作業は多くの人が面倒くさがってやってはくれません。

そうするとせっかくお金を掛けてまで自院のホームページに来てもらったのに、そのままなにも説明することもできずに取り逃がすことになってしまいます。これでは必要以上にお金が掛かってしまうことは明白です。だからちゃんと症状ページを作成し、キーワードごとにその人が求めるページに飛ばしてあげる必要があるのです。

以上のように鍼灸院がPPC広告でうまく集患していくには、少し手間が掛かります。しかしやるべきことをちゃんとやればあなたに合った患者さんを集めることが十分可能です。第2章でお伝えしたように鍼灸は柔整や整体に比べて適応症の範囲は広いです。この利点を十分生かしていくためにも、この項でお伝えしたことはまさしく鍼灸院でこそ力を入れてほしい集患方法です。

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