治療院の新規集客にホームページは必須です。
少なくともこの記事を書いている2016年5月の段階において、ホームページが果たす役割は大きいです。
なので、ホームページをしっかり作り込むことはとても大事。
ここまでは多くの先生の頭の中にあることです。でも問題はここから。
じゃあどこに頼めばいいのか?
どの業者なら集客できるサイトを作ってくれるのか?
といった疑問だと思います。
僕も多くの治療家から同じような質問を受け続けてきました。
この理由は、ほとんどの先生がホームページで集客できていないからです。
ということで、この記事では治療院のサイトを作る際のホームページ業者の選び方についてお伝えいたします。
独自ドメインを自分で管理できる
もっとも大事なことは、独自ドメインを自分で管理できるかどうかです。
独自ドメインが業者管理なら、その業者は絶対にやめましょう。
独自ドメインってなに?という先生もいると思いますので、まずはその説明を簡単に。
独自ドメインとは
例えばあなたは訪問してくださっている、このサイトのドメインは、https://therapistsupport.com/wp/ です。
これは、弊社が独自に取得したドメインで、住所のようなものだと考えてください。
独自ドメインを取得するれば、自分だけが独占して使用することができます。
それに対し、無料で使えるドメインもあります。
たとえば、弊社のアメーバブログのドメインはこちら ⇒ http://ameblo.jp/supportzyuku/
こういった無料ドメインは最初の http://ameblo.jp/ までは他のアメブロユーザーと同じです。つまり同じドメインを多くの人と共有している状態になります。
なぜ自己管理の独自ドメインでないとダメなのか?
独自ドメインにはいくつか特徴があります。
- 独自ドメインのほうがSEO的に少しだけ有利
- 古いほうが価値が出る
- 引っ越しができる
独自ドメインがSEOが有利という考え方は半分間違っているのですが、見方を変えれば合っています。ここは難しいので、詳しくは書きませんが、独自ドメインはすべて自分でコントロール可能ですから、SEOもいくぶんやりやすいのです。
そして古いほうが価値が出ますので、自分で育てていけばいくほど、ドメインはあなたの資産になります。
これが、たとえ独自ドメインだとしても、その管理を業者が握っているとすればどうでしょうか。極端な話、その業者が倒産すればあなたのサイトもろともなくなってしまいます。
さきほど資産だと書きましたが、時間を掛けて育てたサイトは非常に貴重です。頑張ってサイトを育てた結果、そこから月間10名の新規患者さんを獲得できるようになったとします。それがある日突然なくなったとしたら・・・考えただけでも怖くなりますよね(^-^;
でも仮にそんな事態になったとしても、独自ドメインさえ自分で管理しておけば、引っ越しが可能です。そして今まで通りホームページは稼働しますので、集客も同じようにできます。
だからどんな事態になってもいいように、独自ドメインだけは自分で管理しないとダメなんですね。
でも独自ドメインって高いんじゃ・・・
独自ドメインはめちゃくちゃ安いです。例えばよくある.comなんかであれば年間1000円程度です。月額にすれば100円未満ですみます。サーバー代と合わせても、安いものであれば月々1000円もあれば足ります。
なので、この二つは自分で用意して、その上でコンテンツのみを業者に作ってもらうのがいいかもしれません。
独自ドメインは、ムームードメインなどで簡単に取得できます。
▼格安ドメイン取得サービス─ムームードメイン
レンタルサーバーもこういったところで十分です。
▼ロリポップ!レンタルサーバーはこちら
長期リース契約ではない
ホームページ業者の中にはやたらと長期リース契約を結びたがるところがあります。
5年リースや3年リースで月々3万円といった感じの契約や多いようです。
このような契約だからダメというのは本質的に間違っているかもしれませんが、こういった形態をとる業者でまともなところはいままでに見たことも聞いたこともありません。
治療家から僕の耳に入ってくる限りにおいて、この●年リースは100%ハズレ業者です。なので確率的に言えば、そういった契約内容であればおすすめしません。
SEO対策の内容を答えてくれるか
ホームページ業者のほとんどはSEO対策をします!といいます。
ではその内容を質問したときにちゃんと答えてくれるのかどうかがポイントです。
SEOには大きく分けて内部SEOと外部SEOの2種類あります。
このうち内部SEOはやって当然です。ちゃんとした業者でこれをやっていないことはまず考えらえません。なので聞けばどこの業者もどういうこと意識して対策しているのか答えてくれます。
問題は外部SEOです。外部SEOもやります!と言っている。でもその内容を質問しても答えてくれない。なんて業者は信用できないのでやめたほうがいいと僕は考えています。
なぜなら大したことやってない可能性が高いから。
それなのにやってます!という業者が信用できますか?という話です。
実際にクライアントに頼まれて、複数の業者に問い合わせをしたことがあります。その経験からいうと、値段に見合うことをやっている業者はありませんでした。そしてそもそも外部SEO対策についての説明を拒否する業者もありました。
僕は1院のみなどの小規模治療院で、SEOにお金を掛ける必要はないと思っています。なんにもせずに月額数万円ほど取っているいる業者が多いし、それぐらいなら個人で余裕でできるからです。
SEOについてはこちらの記事で詳しく書いています。(弊社の別ブログ)
⇒ 治療院のSEO対策は業者に頼むな
ページ数を増やせるかどうか
ホームページは作って終わりではありません。育てていくものです。
なので、ページを増やせるものでないとダメです。できれば自分で更新できるものが望ましいです。
最近では少なくなりましたが、ページ数に制限があるものはやめたほうがいいということ。なぜなら数ページ程度しかないサイトでは集客できないからです。
もちろんやりかたはいろいろあって、ランディングページと呼ばれるようなページを作成し、そこにPPC広告でアクセスを流して集客する方法もあります。しかしこの手法は、その方法でしか集められないので、基本はメインサイトをちゃんと持ったうえでやる手法です。
弊社のクライアントで、自然検索からの集客に成功している治療院の多くは、コンテンツ(ページ数)が充実しています。少なくとも100ページ。多い治療院では数百ページのコンテンツ量があります。
ページ数が多ければいいという訳ではありませんが、コンテンツ量や更新頻度も大事なことは間違いありません。
なのでそういった状態にもっていくためには、ページ数に制限のある業者では無理です。そしてできるかぎり自分で更新できるもしくは、管理費の中に更新作業も入っている業者でないと、金額的にかなりの額になってしまいます。
実績があるかどうか
実績があったほうがいいに決まっています。でもこれは書こうか書くまいか悩みました。
なぜなら実績ってよく見せることって十分可能だから。
十分な実績がある業者でもダメなところはダメです。もう悲しくなってしまうぐらい低レベルのサービスを提供する業者もあります。実績を判断基準にしてしまうと、そこに落とし穴が潜んでいるんですね。
むしろよく見える業者ほどダメなところが多いとも感じることがあったりもします(^-^;
それでもやはり、実績というのはひとつの目安になることは確か。だから敢えてここに書きます。
治療院サイトの実績があるかどうか
やはりできれば、同じ業界での実績がほしいところです。
なくでもせめて地域ビジネスや店舗などのサイト実績があったほうがいいです。
やはり普通の企業サイトと、治療院などの店舗サイトでは作りが違ってくるからです。
実績サイトの検索順位
実績として掲載されているサイトの実際の検索順位を調べるのも目安になります。
「地域名 業種」「地域名 症状」などで実際に検索して、どの位置に来るかを確認します。
できれば、グーグルキーワードプランナーなどで検索ボリュームも同時に調べてみてください。検索ボリュームの少ない地域で上位に来るのと、ボリュームの多い地域で上位に来るのではまったく意味が違ってきますので。
業者はどこでもいい?
長々と書きましたが、結局のところいいホームページ業者の見分け方というのはわかりません。
そもそもいい業者ってなに?というところからしてよくわからん。
といってしまえばそうなのです。かなり乱暴ではありますが。
こちらの記事、これまでのホームページ集客が通用しなくなってきた にも書きましたが、一昔前のようにホームページさえ作っておけばそれで集客できるという時代ではありません。
ある程度コンテンツを充実させ、PPC広告などを効果的に掛けていく。
コンテンツ量を増やし、SEOでアクセスを増やす。
ホームページ以外のSNSなどのルートから濃いアクセスを流す。
こういったウェブ集客の戦略を立て、実行していかないと、なかなか集客できなくなってきました。ある程度の形は業者に作ってもらって、そこから先は自分で考え、運用していく必要がでてきたのです。
もちろんそれらも含めて業者に頼むことはできます。しかし現実問題として、小規模治療院が捻出できる予算でそれらをしっかりこなしてくれる業者はそうそういません。
結局は自分で考えるほか選択肢はありません。
そうなると、ある程度ちゃんと対応してくれればどこでもいい。という考え方もできます。
業者にまかせきりではなく、一緒に協力して作っていく。
これからのホームページはその意識が必要になってくると僕は考えています。