整体院やカイロプラクティック院など民間資格の施術院において、チラシ集客はまだまだ有効な手段のひとつです。もちろん地域差はありますが、特にこだわりなどがないのであれば、是非チャレンジしてもらいたい新規集客方法。
とはいえ、チラシの集客効果が落ちてきているのは事実。たとえば15年前にいい反応率を叩きだしたチラシを、2016年の今配布したとしても同じ成果をあげられる可能性は低いでしょう。そういった理由でチラシで集客するにはしっかりした内容を作ることが必須。
今回の記事は治療院のチラシ集客について。反応率の高いチラシを作成するたの秘訣として、7つの「ない」を潰していくことについてお伝えします。
※広告制限のない民間資格者向けの記事です
整体院のチラシ集客秘訣【1】目立たないを潰す
整体院のチラシはとにかく目立つことが大事です。なぜならその存在に気づいてもらわないことにはなにも始まらないからです。汚いチラシだけどなぜか反応率が高いチラシがけっこうあるんですね。これは内容うんぬんの前に「なにこの汚いチラシ」と気づいてもらえた結果なのです。
その反面、内容も悪くない。でも反応率は良くない。そういったチラシは残念ながら目立たないために、手に取って見てもらえてない可能性が高いといえます。
目立たせるために有効なことは以下が考えられます
ヘッダー部を大きくする
ヘッダー部というのはチラシの一番上の部分です。普通はここを最初に目がいくので、目立たせる必要があります。そうしないとそのまま存在をスルーされちゃうからです。
もちろん読んでもらうためには内容も大事なのですが、まずその前に存在に気づいてもらえるぐらい目立つことが先。そしてそれを達成するための手っ取り早い方法が大きくすることなのです。
文字を目立たせる
文字を装飾することもそうですが、手書きにすることでも目立たせることは可能です。ただし、手書きにすれば反応率が上がるという意味ではありません。一部分を斜めにすることでもアクセントになり視認性が高くなる効果も期待できます。
あともっとも大事なのは文字に強弱をつけることです。自分でチラシを作って一番多い失敗はすべての文字を同じ大きさ、同じ色で書いてしまうことです。ここはしっかり強弱をつけることで大事な文字を目立たせてください。
紙の色、大きさ、質、形を工夫する
チラシの色、大きさ、紙質、形でも目立つことはできます。色は他のチラシがどうなのか?という相対的な要素ではありますが、色を変えること反応率は変化します。
大きさに関しては、原則として大きなもののほうが目立ちますので反応率は上がります。また、紙質に関しても、ペラペラの薄いものより厚手のしっかりしたもののほうが反応率も概ね高くなります。
ただし、大きさ厚さはコストも同時に高くなっていくので、費用対効果の面も必ず考えるようにしてくださいね。
配り方を変える
整体院のチラシは配布方法によっても目立たせることができます。
例えば、マンションの1階にある集合ポストに投函する場合と、頑張って最上階まであがり、そこから順次各戸の玄関ポストに個別に投函する場合、後者のほうが目立つので反応率も必然的にあがります。
最近ではオートロックのマンションが増えていますが、そうでないマンションであればこれは必ずやっておきたい施策です。チラシでの集客数はこれだけでアップします。
その他にも、声掛けをしながら配布する。時間帯を考えて配布する。そういった工夫でより目立たせることが可能になり、反応率を上げることができます。
整体院のチラシ集客秘訣【2】ターゲットの設定ができていないを潰す
競合や地域によって変わってきますが、原則としてあなたの整体院のターゲット設定ができていないとチラシの反応率は下がります。
整体院の新規集客はチラシに限らずターゲットの設定は大事です。ホームページになどに比べると、チラシの場合はよりターゲットを明確に設定する必要があります。その理由は、プッシュ型のメディアであることと、チラシの紙面の容量が少ないことにあります。
整体院のチラシはプッシュ型のメディアである
ホームページは基本的に、患者さん側が自ら検索などして情報を取りにきます。向うからアプローチしてくれるので、プル型と呼ばれています。それに対し、チラシは自らアプローチするプッシュ型のメディアです。
どこかにいい治療院ないかなぁ・・・とチラシをみているわけではありません。新聞に折り込まれていたから、ポストに投函さえていたから、なんとなーくチラシを手に取っただけなのです。
そういった人に読んでもらうには、ある程度ターゲットを絞って、「あなたに言っているんですよ!」と訴えかける必要があります。
ターゲットの設定されていないチラシは誰にでも当てはまるので、ぼやーっと眺めているだけでは目に留まりません。ただの紙になってしまうのです。そしてそれはすぐにゴミ箱にすてられてしまうことになります。
チラシの紙面は狭い
チラシの紙面は狭いので掲載できる内容は限られます。ということは、できるだけ短く訴える必要があるということ。ターゲットを設定せずにこれをするのは非常に難しいんです。ほとんど無理と言っていいかも。
限られた紙面で訴求力の高いものにするには、必然的にターゲットを設定し、その特定の人にむかって「病院に行ったけど治らなかったあなたの慢性腰痛をウチの整体なら改善できますよ!」と訴えていくことが有効になります。
整体院のチラシ集客秘訣【3】メニューの違いがわからないを潰す
整体院の集客チラシでけっこうやってしまいがちな失敗で、メニューの掲載しすぎが挙げられます。
原則として整体院のチラシに載せるメニューはひとつにすることを強くおすすめします。その理由は、「どれを選べばいいかがわからない」という状態を避けたいからです。
人は、選択肢が多くなると迷います。迷っても別にいいような気もするかもしれませんが、迷うとどちらも選ばないという選択をする人が出てくるのです。これって非常にもったいない。
また、複数メニューがある場合、その違いをしっかり説明する必要があるんです。そうしないとどっちのほうが自分によりぴったりなのかがわからないですから。これはホームページなどでは可能なのですが、チラシは紙面が限られているので難しいのです。
だから整体院のチラシに掲載するメニューはひとつにすることが望ましいといえます。
整体院のチラシ集客秘訣【4】オファーがないを潰す
整体院チラシの成約率を上げるひとつの要素にオファーがあります。チラシにおけるオファーは「特典」とほぼ同義語です。代表的なものは値引きやクーポン。「このチラシを持って来てくれたら半額にするよ~」なんてヤツです。
オファーは必ずないとダメとはいいません。しかしチラシの反応率が下がってきているので、オファーの無いチラシはけっこう苦戦することが多いんですね。僕自身、値引きは嫌いですが、チラシに関してはプッシュメディアなんで致し方ない部分があるかなと思っています。
値引き以外のオファーとして、なにか商品やサービスを付加するといったものもあります。返金保証もオファーになりますし、期間や人数の限定もそうです。意外とプレゼント系も反応が良かったりします。
僕の知り合いで「お米を1キロプレゼント」というオファーを出して、めちゃくちゃ反応率を上げた先生がいらっしゃいます。主婦には大人気だったそうな。そのチラシで来院された方に年間100万円のVIPコースを購入してもらってはりました。お米、恐るべし。
ただ、この記事の流れと逆行しますが、必ずしも値引きオファーを付けたほうがチラシの反応率が良くなるというわけでもありません。不思議なんですが、実際に僕が主宰をつとめる加藤会の先生からの情報だと、オファー無しチラシのほうが良い結果を出すときがあったりもするんです。
なので絶対的なものではなく、ひとつの手法としてオファーを考えてみてください。
整体院のチラシ集客秘訣【5】証拠、理由がないを潰す
整体院のチラシで集客するには、商品の価値を伝える必要があります。しかし、伝えれば伝えるほど見込み患者さんは疑います「本当に?」って。
そこで必要になるのが、証拠や理由。もっとも簡単な方法は患者さんの声です。そんなの誰も信用しないでしょ?という意見をよく治療家は言いますが、実際のところ患者さんの声の有無でチラシの反応率は大きく変わってきます。
患者さんの声以外にもメディア掲載歴なども証拠になりますので、あればチラシに掲載してください。
また、こんな痛みが改善します!とアピールしたならば、なぜそうなるのかの理由もつけたいところです。紙面の関係上、多くは割けないですが、できるだけ理由は書いてください。言いっぱなしではダメということです。
整体院のチラシ集客秘訣【6】顔が見えないを潰す
これまで多くの整体院の失敗チラシを見てきました。その多くに、施術者の顔写真やプロフィールが掲載されていませんでした。それらから考えると、施術者の情報はとても重要な要素だと推測することができます。
プロフィールなんて誰も読んでないでしょ?という意見もよく聞きますが、決してそんなことはありません。
「何を買うか」も大事ですが「誰から買うか」も大事です。顔写真とプロフィールは必ず掲載しましょう。これがないとほぼ確実に整体院チラシの反応率はさがります。
整体院のチラシ集客秘訣【7】連絡先がわからないを潰す
さすがに連絡先が記載されていない整体院のチラシは見たことがありません。でも、その連絡先である電話番号がやたらと小さく目立たないチラシはよく見ます。
整体院チラシの最終目的は、ほとんどの場合、予約の電話です。そのもっとも大事であるはずの最終目的が目立たないというのは、実はめちゃくちゃ損をしている状態なんですね。
見込み患者さんはせっかちです。チラシを見ていいなと思ったとしても、電話番号がすぐ目に飛び込んでこなければ、一瞬のうちに気が変わってしまう可能性だってあるのです。
そんなヤツはおらんやろう。とあなたは思うかもしれません。でもこれは本当に本当。チラシに限らずすべての集客媒体は、この予約がスムーズにできるかどうかは反応率に大きく関わります。せっかく興味を持ってくれて、予約電話しようかなと思った患者さんをみすみす逃さないために、連絡先は大きく目立つように記載してください。
以上、治療院のチラシ集客での失敗を防ぐ7つのないを潰す方法についてお伝えしました。ここで紹介した7つの「ない」を「ある」に変えていけば、反応率は上がっていきます。あなたの整体院のチラシ集客に役立ててくださいね。
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