治療家施術過誤【医療過誤】に関するアンケート

治療家(柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・整体師など)に施術過誤についてのアンケートを実施しました。

実施方法

実施時期:2023年6月2日~2023年6月4日
実施方法:メルマガで配信し匿名で回答
回答数:164件

設問1 これまでに起こした施術過誤(事前に想定していない負の結果)の経験についてもっとも重大だったことについて教えてください

  • 骨折や障害が残るなど重大な過誤・・・21(12.8%)
  • 重大ではないが痛みや不調が著しく増悪・・・55(33.5%)
  • 少し痛みが増したなどの軽微なもの・・・53(32.3%)
  • そういう経験はない・・・35(21.3%)

施術過誤設問1

 

設問2 施術中に過誤につながりそうなことを(強く押圧しすぎたなど)してしまいヒヤっとしたことはありますか?

  • よくある(月に何回も)・・・0(0%)
  • たまにある(月に1~2回)・・・2(1.2%)
  • まれにある(数ヶ月に1回)・・・14(8.5%)
  • ごくまれにある(年に1~2回)・・・39(29.8%)
  • ほとんどない(これまでに1回~2回)・・・74(45.1%)
  • まったくない・・・35(21.3%)

施術過誤設問2

 

設問3 重大な病気や症状(脳梗塞や骨折など)を見逃して施術してしまった経験はありますか?

  • 実際に見逃して施術してしまった経験がある・・・35(21.3%)
  • 認識はしていないがしてしまっているかもしれない・・・63(38.4%)
  • そういう経験はない・・・66(40.2%)

施術過誤設問3

 

設問4 重大な病気や症状(脳梗塞や骨折など)が隠れている可能性があるかもしれないと判断し、医療機関での検査をすすめたり、施術を断ったりした経験はありますか?

  • よくある(月に何回も)・・・3(1.8%)
  • たまにある(月に1~2回)・・・17(10.4%)
  • まれにある(数ヶ月に1回)・・・47(28.7%)
  • ごくまれにある(年に1~2回)・・・52(31.7%)
  • ほとんどない(これまでに1回~2回)・・・29(17.7%)
  • まったくない・・・16(9.8%)

施術過誤設問4

設問5 今回のアンケートに関連しそうなことで、なにか伝えたいことがあれば自由に書いてください【任意です】

 

ここ数年は整形外科に紹介しても、患者を返してくれなくなっているので、整形外科への紹介をためらうことが増えてきましたが、自分では手に負えない症状や骨折の疑いがある場合は転院指導しています。
最近は無資格者が増えたことによりいい加減な治療が増えているので、私の院にもそういった無資格院で悪くなった患者さんがよく来られます。私がやるとだいたい1回か2回で治ってしまうものでも回数券を買わされて通わされて挙げ句悪化させられる。その回数券分の治療費もその無資格院に請求してやりたい気分です。
昨年脳梗塞の疑いありと救急搬送しました。 明らかではなかったのですが命がかかっているので疑わしきは罰せよ。 で勇気を出して救急車を呼びました。 救急隊の人は本人を見てニャッとしているほど微妙だったのですが、結局カテーテルの処置が必要な脳梗塞でした。 今は本人は元気に過ごしています。 本人は車を運転して来院していて、朝も家族と食事を取って家族も気づかない程だったのですが。 昔の苦い失敗と後悔が無ければ施術して返していたと思います。 成功からよりも失敗から学ぶことは多いですね とりあえず良かったです。
現症バイタルや睡眠やトイレ回数など、既往歴、個人・社会歴、家族歴、その他注意事項など、初回でかなり聞き込みます。 その上で当院の検査も含めて問題なければ施術を受けています。 当院でお受け出来ない場合は、かかりつけ医へかかってもらうか、また、当院から紹介状をお渡ししています。
個人の意見です。骨折や病気の疑いがあれば病院をすすめるのが良い徒手療法家だと考えています。
詐欺師に注意!
鍼灸をやっています。ぎっくり腰などで、レントゲン検査で骨折はないと言われ施術しても、一向に良くならない。念のため別の病院での受診を勧めた所、骨折が判明したことが何回かあります。 癌が疑われたり、明らかに重篤な症状があって当院では対応できない場合でも、病院嫌いだったり、手術を受けたくなくて何とかして欲しいと来られる患者さんが稀にいらっしゃいます。非常に困りますが、それとなく伝えて病院受診を勧めます。
柔整師ですが、整形に勤めていたこともあり、少しでも気になれば基本、レントゲンを勧めています(中は見れないので怖いから)。 右の腰と大転子後上方(中小殿筋付近)の痛みを訴えられていましたが、施術を繰り返して経過は悪くなかった(右肩上がりではないけど軽快に向かっていた・動作時痛のみで自発痛・叩打痛・腹痛はなかった)ので、6ヶ月間、腰痛の治療をおこないましたが、虫垂炎だったことがありました。
レッドフラグの疑いがある場合は施術前に患者に説明して紹介状を渡して可及的速やかに専門医に受診してもらっています。外れることが多いですが患者には「違っててよかったね」とフォローしておけばオッケーです。
鍼灸師、柔道整復師なら、中核医療機関に紹介状は書けば、手に負えない疾患の疑いがある場合は、紹介できます。ボクは、そのように対応しています。今回の事で、気になる点ありましたら、ご連絡お待ちしております。 昨年、お世話になった。
問診中に既往歴を必ず聞くようにしていますが、患者さんも覚えていないケースもあります。施術中に思い出したかのように過去の病気や怪我を伝えれることがあり、その中にはご自身が直近まで怪我をしていたことを忘れている場合もまれにあります。その時は手を止めて、詳しく聞くようにしています。  4年ほど前は、問診と検査だけをして他の医療機関を紹介してお帰りいただきました。  その患者さんは後に連絡をくださり、重度のヘルニアと前立腺肥大であったとご報告い ただきました。
低温火傷に気をつけています。  温熱療法
高齢者の方で外傷になるような覚えがなく、腰に痛みがあり圧迫骨折をしていた。 40代ぐらいの男性で腰の痛みと脚の痺れで通院されていて、徒手検査でも陽性だったからヘルニアを疑って施術をしたが、腹膜播種で癌だった
ねん挫かな? と思っていたら、骨折でした。 という事がありました。 腫れはあまり無かったのですが あまりの痛がりように心配になり 施術前に 整形外科の受診をオススメしました。 結果、脛骨の骨折でした。 患者さんは痛みを取ってくれる 治してくれると思って来られますが 適応範囲外は必ずあります。 これからも慢心せず、油断せずに毎日取り組みます。 追伸 関係ない話ですが 腰痛で通院されていた患者さんが 強烈な加齢臭をお持ちだったのですが 6回の治療で腰痛が治ったところ 加齢臭も無くなっていました。 おそらくですが いろいろな滞りが腰痛を発症して その滞りが解消されたことで 加齢臭も無くなったのだと思います。 ↑ こんな感じの話しを 他の治療家さんからも聞けると有難いです。 是非、企画をお願いいたします。
この程度のアンケートを望まれるのならこれで良いのですが、より具体的に書かすとより詳しいことが色々出てくると思います。
巻き爪矯正の時、患者さん自身痛みに対しててんかんを起こす事をしっていたのに申告してくれなくて施術中少しの痛みから発作が起こり、てんかんから気絶となりました。 医者にきって確定診断して欲しいとお願いし、次回の予約は確定診断が出ないと受けられないとお断りしました。
お年寄りの施術は、刺激量を間違えると症状が悪化します。
持病でてんかん持ちの方がカルテに記載せず、施術中に過眠症が起きて声かけてもいっさい反応がなくなりました。 というように持病必ず記載してもらう必要あると感じました。
やらかしたのは骨盤矯正の失敗で、ぎっくり腰状態にしてしまいました。土下座して謝りまして、おおごとにはならずに済みましたが、その方は2度と来なくなりました。
仙骨部の痛みで医療機関で検査済みで『異常なし』と診断された30代男性が、1か月ほど通院していました。痛みは少し良くなっていましたが海外出張して1か月ぶりに来院されたときにほんの少し疼痛部に骨の隆起が感じられたため、翌日にはまた海外へ戻るはずでしたが、念のため病院での再検査を勧めました。出発を1日延長して検査を受けたそうです。すると、超早期の骨腫瘍が発見され、即入院しその後、腫瘍部をかなり除去したそうです。退院後に、『本当に早めに見つかって助かった』とわざわざお礼に来られましたが、若かったせいか1年ほどで亡くなられました。もう20年ほど前の出来事ですが、初診時から少し変わった痛み方だな だけど検査で異常はないし・・・と思っていて、痛みも少し良くなっていたので、海外出張に行く前に再検査を勧められませんでした。 出張に行く前に勧めていたら間に合ったのかもと今でも考えます。『何かが違う』と感じた時には躊躇せず早めに医療機関を勧める勇気を持つべきと思います。
整形外科のレントゲンで異常なしと言われて来た人に、エコーでも異常が見られず経過観察としましたが、後日再度整形外科でレントゲンまたはMRIを撮ったら折れていたという経験が3度あります。しかし、実際にレントゲン画像やMRIを見ていないので、本当に折れていたかも定かではないですが、一度整形外科で折れてない判断で来てもセカンドオピニオンとして提携先の整形外科などの再度受診検査は大事だと感じました。
医学を学んでいない無資格の整体師は、リスク管理ってどうしているのか知りたい 整体院にお勧めの損害保険があれば知りたい
折鍼。患者さんは皮膚科で切開して、除去された。 肩こりの原因は、子宮がんでした。 膝が痛くて来院していたが、脳腫瘍でした。(整形外科も併療していたのでよかった。) 股関節が痛い方は、悪性リンパ腫で骨に転移していた。
施術で刺した鍼を抜き忘れた事が過去十回くらいあります。数本使用した内の1本で、百会と肩井などが多いですかね。
ギックリ腰を除く、急性期の腰痛の場合、近医で受診をしていただくようにしています
自分の治療技術に自信を持つことは大切ですが、過信は禁物。 治療時におかしいと思ったら速やかに連携を取れるよう懇意にしている医療機関や症状に応じた医療機関のチェックはしておくべき。
最近流行りのエコーを用いて勉強しながら使用していますが、見えることで見落とす可能性もあり、見えているのに見落とすことの方が訴えられそうで、慎重に発言が必要だと感じました。
大きな病気や骨折との鑑別はこの業界に入った30年前からの課題です。 骨折に関してですが、開業してからは骨折や脱臼の疑いがある症例に対して手を出しておりません。柔整師だろ!と言われるかも知れませんが、リスクだけしか無く、なんのメリットも無いと考えております。 いじくり回して、痛い思いをさせて患者様の為にもなりませんし、何かあったら電話して下さい!なんてお伝えする訳で、寝られないです。もし後遺症でも残ればアウトです。 何かおかしいな!?の判断は感覚的にありますので、今まで手を出した事はありません。 性格もあると思いますが、病院でギプスが外れた後のリハビリはやらせて頂きます!とお伝えはしますが、先ずいらっしゃらないです。健康保険を扱っている治療室は改めて怪我をした程にしないといけませんし。 ただ、ほねつぎ・接骨院・整骨院に骨折の疑いがあって、患者様の判断で来院される方はほぼいらっしゃらないのではないのでしょうか?長年通院されている患者様やご家族の方 のご相談はあるかと思いますが、整形外科と言う専門ドクターが第一選択肢になるのではないでしょうか? 話がそれてしまうかも知れませんが、男性1人治療室ですと、女性患者様との距離感と言いますか、そちらの方が今の時代では問題なのかと思います。 長くなり申し訳ありません。 いつもメルマガ、毎回楽しみに読ませて頂いております。 湿度が高く、嫌な陽気になってまいりますので、どうぞお身体ご自愛ください。
表題にありました、鳩尾の下の大動脈を圧迫し拍動が強い場合はトムソンベッドもせず、大動脈破裂の可能性をお伝えし、病院受診をお願いしています。高齢者の肋骨骨折を若い頃一度経験してますので注意しています。あと、腰痛は過去にも膵臓癌が3名おりましたので、疼痛部位など判断し内科の受診をお願いしています。 肩こりも心臓病や後縦靱帯骨化症の方もみえましたので毎回配慮しています。
高齢者や基礎疾患を持っている方は、特に問診でしっかり聞くことだと思います。
肩や背中に鍼治療してる(置鍼中伏臥位)に患者さんが患者さん自身のスマホのアラームや着信などで起き上がってしまい気胸を起こしてしまった事があります。 なんらかの対策をしっかりしないとですね。
鑑別診断能力と自分の技量とのバランスが大事だと認識しております。
お腹がわから腰痛施術をしている時に、腹大動脈瘤を見つけた時はとっさに手を引きました。 直ぐ病院に行ってもらいました。 瘤が固まっていたので様子をみることになりました。 固まっていなかったら私が破裂させていたかもしれないとゾッとします。
少し前屈したのが原因で、明らかにぎっくり腰なのに、整形外科でX線のみで圧迫骨折と診断されたことがここ数年で何回かあった。 もしかしたら骨挫傷だったのかもしれないが、MRIでないと判断つかないのでは? その中の1件が労災案件であったが、原因・症状の軽さと診断の重さが釣り合っていないということで労災が認定されなかったことがあった。
損害賠償保険は絶対入るべき
友人が、カイロプラクティックそのものの認知を広めるのとマイナスイメージを払拭するための活動を頑張っているのですが、危険がなく、それでいて科学的な問診、触診、検査をもとに行うカイロプラクターがほとんどいない。と嘆いています。 大抵は本当に動かさないといけない関節ではなく、その上下どちらかが動いて、動かせたと施術者と患者さんが喜んでいるだけで、危険極まりないと。 ちょっと触った感覚の違いだけでわかるほどアジャストメントは簡単じゃないみたいです。 実際に私も過去に勤めていた接骨院で、特に理論なく、技術の練習だけさせられた記憶はあります。 私は意味がわからない施術はしたくないので、していませんでしたが、今回のアンケートに通ずるかと思いました。
上腕二頭筋腱遠位断裂や回旋腱板部分断裂などの腱損傷を見逃した経験があります。
基本的に外傷など骨折等の疑いがあるものは、事前に医師の診察を受ける事を伝える事が必要です。 責任追及されないように先に医師の診断を受けておく事です。 些細な打撲や捻挫など骨折は考えにくいものでも基本的に医師の診断(画像診断)を受けるように伝えておく方が良いです。 医師の診断を受けるか受けないかは患者さんの判断です。 と、昔に勤務していた整形の医師の先生に教えられました。
「もっと強くして欲しい。」などの要望には、改善の為の適切な力加減である由を説明している。高齢の方には、まず医師の診察を受ける様、促している。
セラピストと医療(Dr. Ns)の連携ができる世の中になってほしいです。統合医療が患者様に対しても必要と感じます。
エビデンスや因果関係は証明できないが、コロナワクチン接種後の患者の骨折は気を付けている。
腰部捻挫で来た人が実は腹大動脈瘤を隠してきたことがありますね。腹部の腸腰筋を見たときに腹腔内に何かの腫瘤を感知して、癌か何かと思い検査を求めるがしたがらない。病院には行ってないという。様子がおかしいのでその日は軽擦程度で納め、次の回にひっかけでさりげなく「医者には何と言われたんですか?」と尋ねたらなんと前回施術したその日に整形に行き検査をしてもらっている。健保請求も出来なくなったのもあり、徹底追及するとなんと腹大動脈瘤で腰部に痛みが出ているとのこと。それもずっと前から分かっていたという。 来院理由は、手術を進められているがしたくない。医者に注射をしてもらってここでリハビリを受ければ手術しなくて済むと思ったとキチガイじみたことを言い始めた。この患者さん医療系なんですよ。危険なのわかっているでしょうに。さすがに驚愕しましたが、そのドクターはリハビリを指導してくれなかったのかと聞いてみると、何もしてくれないのでこちらに来たのだと。そして腹大動脈瘤なら診てくれないと思ったから嘘をついたのだと。もう患者として信用も出来ないから一銭もいらないから帰れとそうしたら一時間近くいいだろう、リハビリやってくれよと受付で粘る粘る。さすがに帰れと怒鳴ると「悪かったよ…」と言ってやっと帰ったのですが、腹部の異常を見抜けてなかったらどうなっていたかと考えるとぞっとしましたね。
いとも簡単に治せます的な広告やなにおもって根本改善なのか!抽象的表現やうたい文句が多い。知識や経験の絶対量不足がある環境が問題
過誤があったとしても患者はだまって来なくなるだけのこともある。いわゆる暗数を考えると怖さがある。 クレームの電話のあと一週間様子を見てくれとお願いし、一週間後電話したら勘違いでした、と謝られたことがある。(引け目を感じたせいか再来院はなかった) 効果が高いが痛みを感じやすい施術が多いため、もみ返しのようなものに対する事前説明が 毎回気をつかうところです。
脳梗塞、急性白血病(これはその場ではなんだかわからなかった)、脳腫瘍などで、受診を勧めたことがあります。 いずれも既に病院に行き、なんの異常もないと言われた後でしたが、大きな病院に行ってもらい判明しました。 診断がついていることに安心して治療を続けていたら、危なかったです。
やはり癌からくる肩こりの見逃しの経験から、単純に肩こりですねと言いにくくなった。また、常連さんの患者さんで、問診で違和感を感じて、触診でも違和感を感じたので対診したら癌で、手遅れで半年で亡くなられた。 それ以降、違和感を感じたら病院に送るようにしています
確認できていない部分も多々あると思います。当院でも5、10年の節目に大きなトラブルがありました。
鍼施術をして、ステレスアレルギーを起こして、施術後夜中に救急病院へ駆け込んだ施術前に何の説明もなかったとクレームのクチコミを書かれたことがあります。 慌てて問診表を確認電話しましたか出られず、住所もでたらめで謝罪すらできずという経験があります。 アレルギーが本当だったのかも怪しい事案ですが、問診時にアレルギーの説明はしていなかったので、こちらにも非はあるものと反省し以後は施術前の同意書にもアレルギーのことを盛り込んでいます。
私が修行をしていた整体院では、修行期間が終了してから所属できる組合があります。 その組合名義で損害保険に入れるので、私も開業後その保険を利用しています。 その修業先で一度、患者さんが肋骨を骨折される事故があり(全治1ヶ月)、私は当事者ではありませんでしたが、実際損保を使ったやりとりも近くで見ていました。 幸い重大な事故ではありませんでしたが、保険の必要性を感じる出来事でした。
早速ですが、施術過誤で一番気を付けていることを書きます。 首・肩こり症状で、施術に対する変化が無い場合、胸部にかけての放散痛のような症状、安静時痛、痛みが周期的に起こる場合などは、初回施術後に医療機関を受診するように誘導するか、医療機関を紹介するようにしています。以前に、当院での施術終了後の数か月後に、心筋梗塞でお亡くなりになった方がおり、ご家族に方から連絡を受けたことがありました。以来、特に気を付けるようにしています。しかし、なんでもかんでも医療機関に誘導すると、患者さんからやる気がないのか?と思われることもあるでしょうし、患者さんを失う可能性もあります。いつも難しく感じながら対応しています。 以上です。
何事も絶対はない。無理だなと思ったら手放す勇気が必要。 高齢者は会話を大事にしている。違和感感じたら簡単な質問をしたりして脳障害を確認したりする。 開業当初は当たり屋みたいな人も来ることがあるので口車に気安く乗らないこと。 変だなと感じた場合、往々にして隠れた問題がある。
訪問マッサージの往診治療で3回医療過誤がありました。また他にも外来治療(鍼灸整体)では怪しい症状の時はリスク・トラブル回避を目的に念のため病院の受診を提案しています。 ちなみに往診治療での医療過誤は、全員80代以上の女性です。 1:80代女性が治療外で転倒し骨折していたが打撲と判断し施術を行っていて、患者以外の関係者とトラブルになった 2:80代女性で1~2回の施術では問題なかったが3回目前後の治療で坐骨神経痛を発症して医療機関を受診することが起こった。ご本人様、ご家族様、介護関係者に謝罪、往診中止。大きなトラブルにはならなかった。 3:80代女性で5か月ほど往診していたが、施術後は調子が良くトイレに行ったり室内行動をしてから腰背部の痛みを発症、施術に原因がある可能性が否定できない。その後も施術を継続し痛みと本来の症状が改善した。 基本的に往診患者の場合は活動量が少なく筋力が低下している。服薬過剰で痛みのコントロールがしにくい。外出が少なく家にいる事が多いので痛みにフォーカスしている。施術に同席する家族や第三者がいない場合はトラブルが大きくなりやすい。いずれも患者本人、ご家族様との人間関係が良好であれば(説明と同意、確認、しっかりと話を聞く、コミュニケーションをとるなど)トラブルが大事になりにくいと思います。 その他、市の健康教室の講師活動中に患者で受講者の70代男性が胸の痛みを訴え、その場で出来る事(てい鍼=刺さない鍼)を行い5~10分ほど様子を見ましたが改善されず、狭心症発作または軽度の心筋梗塞と判断し発作中に心電図をとらないといけないので救急車を呼びました。結果、大動脈解離で緊急入院になりましたが致命的な疾患のわりには軽度ですみ手術もせず現在も通院しています。大動脈解離は30%は死亡、30%は手術、後遺症、30%は手術、後遺症無しという危険な疾患だったので非常に良い勉強になりました。
痛いところには触れることがない施術法ですので、腰が痛いという患者様に対して、腰には触れずに施術をしていきましたが、やはり圧迫骨折をされていたことがあります。 それ以降、問診や動診など細かくやるようにして疑わしい場合は整形外科へ促してます。 患部に触れないので施術で痛くなったと言われずに済んでます。
施術をすることで、血液の流れが良くなり痛みはでます。これは、患者に伝えてあります。(一部、わからない患者もいる) ・初診の説明で、「体の中が原因で腰や肩が痛いという場合は、まずお医者さんになるのですが」と説明します。患者も理解してくれる。(一部は、理解しない。) ・体の中は、医者。病院で検査して異常がなければ、歪みとコリ固まりが原因と伝えてます。これなら施術者の仕事ですね。 ・神の手がいたら、病院なんていらないですよね。施術者が、問診 検査しても、体の中はわかりません。だから、病院があるわけじゃないですか。これぐらいは、患者さんはわかってくれよ!と、思います神様~仏様~加藤塾長様。^^ ・身体の不調を治すには、月日がかかって当たり前です。時間と費用がある人は、健康な身体にる。そう思いませんか加藤塾長様!! この仕事25年もしていると、まいってます。モチベーションが保たんす。
初診では全ての人に「病院に行ったか」を確認して、まだの場合は「行ってからまた来てください」と伝える場合もあります。 あとは「私、鍼治療が好きなんです」という患者さんは要注意だと感じています。健康や医療に対して独自のこだわりがありトラブルに発展しかねないリスクがあるので。
「これはレントゲンやCT、MRIで検査したい」ってこれまでに100回以上思った事あります。ただ、病院嫌いな人も多いので困る。
高齢者で重度の身体の歪みや障害のある方は、体位変換だけで圧迫骨折するリスクがあります。 信頼関係が無ければ、医療過誤がより大きな問題に発展するので普段の関係性はすごく大事にしています。
整形外科より下腿部打撲で来た患者の治療を4回ほどやった結果、何も変化がなかったため、もう一度検査をしてもらうように指導した結果、アキレス腱断裂が判明。しかし、術後に、もっと早く判断してくれれば良かったのにと、今までの治療費の返金を求める怒りの電話がありました。
やはり最低でも国家資格を持った上で、リスク管理のことをしっかり勉強してから開業した方が良いのではないでしょうか?そうでないと医療事故が起こるのは必然です。私の目から見ると「怖いもの知らず」で、骨盤矯正?姿勢矯正?・・・とても恐ろしいです!
ヒヤリ・ハット、レッドフラッグは絶対に見逃してはならない事項であるが、施術家として長く施術経験をしていれば自ずと兆候が判断できると思う。 ただし、保険マなどで〇〇分でとにかく患者さんを多く回していくという施術所や、施術経験の浅い施術者などはそういったサインを見過ごしてしまう、あるいは「おかしいな」と感じていてもそのまま帰宅させてしまう可能性もあると考える。 売上を上げるという事を考えていくのは第一目標としてもつべきだが、問診や説明をしっかり行い、施術前に患者さんとしっかり会話する事で施術過誤を起こさないように最大限の注意を払って行く事も大切であると考える。

 

我々は完全ではない。 疑わしい場合は医療機関を上手に利用して、検査を勧め、何もなければ施術を行う。 患者さんに自分で考えてもらい、体に責任を持ってもらうことは大事なのではないかと考えています。
はり・きゅう師です。主訴のほかに、既往歴は確認するようにしています。

 

鑑別をおろそかにしている治療家へ

今回のアンケートに関連している「鑑別って大事やで!」という動画をかなり上から目線で制作しました。

きっと「オマエに言われたくない!」って嫌悪感を示す先生もいるとは思います。でもめっちゃ重要な内容なんで見てください

▼危険な症状見分ける鑑別セミナー
https://therapistsupport.com/bosyu/uno.html

 

加藤から

アンケートにご協力してくださった先生方、本当にありがとうございました!

特に自由記述欄では想像をはるかに上回る数のコメントが集まり感謝しています。現場の生の声ってめちゃくちゃ貴重です。おそらくこれを他の治療家が読むだけでも、なにか気づきあるんじゃないかと思っています。

今回の記事を読んでなにか気づきがあれば是非コメント欄に書き込んでくださいね。注意喚起的な書き込みも大歓迎です

たとえば「みんなこういう患者さんになにも聞かずに施術してるけど、こんな病気が隠れている可能性があるから、こんな除外診断をしたほうがいいよ」みたいなのがあれば、他の方の学びになるんで嬉しいです。

割引しなくても、煽らなくても、回数券を使わなくても、あなたの治療が受けたいと患者さんが集まり「週休二日で楽しく繁盛する治療院のつくり方」解説動画