これまでのホームページ集客が通用しなくなってきた

治療院の新規集客の軸はホームページです。
立地やターゲットによって変わってくることもありますが、ほとんどの治療院において、集客数を増やしたいならホームページの充実は必須です。

もちろん、ホームページがなければ新患さんが来ないという意味ではありません。なくたってそれで十分新患さんが来てくれている治療院はたくさんあります。

しかしそんな治療院でも、もし内容の充実した自院のサイトがあれば、その新規数はさらに多くなっていることはほぼ確実なのです。

今後はその流れが加速していきます。特に自費治療を売っていきたい場合は、その傾向が顕著に現れるといっていいでしょう。

 

ホームページが新規集客の軸になる理由

今後の治療院集客がホームページが軸になる理由は、患者さんの行動の変化にあります。

例えば、10年前にチラシを配布場合、患者さんはそのチラシを片手にあなたの治療院に来院してくれました。つまりチラシだけの情報を頼りに来院してくれる患者さんが多かった。

しかし現在(これを書いているのは2016年)は、チラシだけの情報を頼りに来院する人の割合が減っています。

チラシはあくまでその治療院を知るきっかけ。チラシで存在を知り、ホームページで詳しい内容をよく確認し、納得してから予約の電話を掛ける。という患者さんが増えているんですね。

現に、チラシの内容は変えずして、ホームページの内容を充実しただけで、チラシの反応率が上がった。という事例が僕のクライアントでも起こっています。

そして、これはなにもチラシに限らず、看板、地域情報誌、紹介などすべての新規集客において、最終的にホームページで確認する患者さんが増えているのです。

 

これまでの方法が通用しなくなってきた

では、ホームページさえ持っていれば、新規患者さんが来てくれるのか?
といえば、そんな時代はとうの昔に過ぎ去ってしまいました。

確かにホームページさえ作っていれば、それだけで集客できた時代もありました。2000年あたりはそんな感じでした。僕自身、治療院とサロンを経営していましたが、その当時は本当に簡単だったのを覚えています。

それから10年ちょっとぐらいの間は、地域名+業種、例えば「高槻市 整体」といったキーワードで1位~3位ぐらいに表示されていれば、わんさか集客できていました。

しかし、2012年あたりから状況が変わりはじめ、2016年現在では多くの地域において、これまでのやり方が通用しなくなってきています。地域差はあるものの、地域名+業種で上位に表示させても、それだけではなかなか新患の獲得には至らないケーズが増えてきました。

 

なぜ上位表示されても集客できないのか?

前項で書いたように、地域名+業種で上位表示させたぐらいでは、集客できない時代になりました。その理由はいくつかありますが、主に以下の二つです。

  • PPC広告が増えた
  • エキテンなどのポータルサイトの台頭

この二つが主な原因だと僕は考えています。
参考に「枚方市 整体」と検索したときの画面がこちら。
※枚方市は大阪府にある人口40万人の市です

枚方整体と検索したときのキャプチャー

ご覧のとおり、PPC広告が4つ出ています。そして検索の1番目にはエキテン。
いくらSEOで頑張ってもかなり下に表示されてしまうのです。

ちなみにエキテンのすぐ下の2番目、3番目、マップ上でも1番目は弊社のクライアントの鍼灸整体院です。なので数字はある程度把握できるのですが、やはりそれだけでは多く集客できませんので、PPC広告なども活用しています。

 

PPC広告が増えた

ここ数年でPPC広告は質、量、ともに増えました。少し競争の激しい地域ならば、地域名+業種で検索した際には複数のPPC広告が出稿されています。

つまり、いくらSEO対策をして上位表示をしても、すでに上位にそれらの広告が鎮座している状態なのです。そして概ねそれらの広告を出す治療院のサイトは、それなりに充実した内容だと言えます。

自院のサイトより上位に表示される。しかもそれなりによくできたサイト。こうなってしまうと集客数に影響が出るのは容易に想像できると思います。

 

ポータルサイトの台頭

2016年現在で、全国のかなりの地域で、地域名+業種の検索をすると、エキテンというポータルサイトが上位に表示されます。そしてそれに伴い、エキテン経由の来院が増えています。

これまで治療院選びになかった、口コミサイトという新たなルートができたのです。

つまりこれまでは、上位表示された治療院からだけ選んでいたのが、別の判断材料が出てきた。それによって集客がそちらに奪われているのです。

現状、治療院に限っていえば、エキテンの口コミは治療院側がお願いして書いてもらったものが目立ちます。なので純粋な口コミとは言えません。しかしそれでも集客力があるのは確か。

これがいつまで続くかはわかりませんが、とにかく2016年現在ではまだまだこの状態は続くと見ていいでしょう。

 

これからのホームページ集客

まずはサイトコンテンツの充実です。
といっても何を書けばいいかがわからない先生も多いかもしれません。

基本は見込み患者さん側が知りたい情報がどれだけ掲載されているか。そしてそれらの情報にすぐに辿り着ける構造になっているか。がポイントになってきます。

知りたい情報には偏りがあります。多くの見込み患者さんが知りたいこともあれば、一部の患者さんだけが知りたいこともあります。それらの配置に気を払う必要はありますが、できればできる限りすべてサイト内コンテンツとして充実させたいところです。

ホームページが治療院の他の集客媒体と大きく違う点は、ほぼ無限にコンテンツを入れ込むことができる点です。これを利用しない手はありません。

料金や地図、施術の特徴などの基本的なページはもちろん、その他にも症状別、症例別のページなどをしっかり充実させていくことが必要になっていきます。

そしてその上でPPC広告などを出稿し、費用対効果的に集客していく。
ここまでしないと多くの地域で集客できない状態になっていきます。

また、SEO対策やPPC広告などホームページ単体で考えるのではなく、他の媒体とも連携させていくことも考えます。

例えば、無料ブログ、フェイスブック、youtube、ツイッター、ポータルサイトなどの活用でより濃いアクセスをあなたの治療院のホームページに誘導することも、大きな集客の力になります。

個別のノウハウについては今後このブログでも公開していきたいと思います。

治療院のホームページ集客に関しては以下の記事も参考にしてください
治療院のホームページって何を書けばいいの?
治療院ホームページのSEO対策

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