接骨院集客の種類と特徴を知って新規患者を増やす

接骨院の新規集客方法についてです。保険治療と自費治療だと考え方が違ってくることもあるんで、そのあたりもこともあわせて解説します。

接骨院の集客はかつてより厳しくなっています(もう20年ぐらい前からそう言われ続けていますが・・・)。さまざまな要因が考えられるんですけども、もっとも大きな要因は純粋に接骨院、柔整師の数が増えたからです。人口は増えてないのに接骨院の数だけが増えたら、そりゃ集客・集患に困って当然ですよね。

参考までに平成12年と令和2年との数を比較すると以下です

年代 柔道整復師数 接骨院数
2000年(平成12年) 30,830 24,500
2022年(令和2年) 75,786 50,364

出典:令和2年_衛生行政報告例_就業医療関係者_概況

約2倍になっていますね。そりゃ大変になりますわな

とはいえ「大変だ」の一言で終わらせるわけにはいかないので、この記事ではこの厳しい状況の中でどうやってあなたの接骨院に集客していけばいいのか?についてお伝えしたいと思います

 

接骨院の看板集客


保険治療の場合、看板はめちゃくちゃ重要になります。安いので「ここに接骨院がある」という認知さえクリアすれば、それがそのまま集客につながるからです。

ということで、とにかく目立つ看板を設置しましょう。柔道整復師法の24条に書かれていることしか看板には書けないので、ほぼなにも書けません。念のため柔整法から該当部分だけ抜粋しておきますね

第24条 柔道整復の業務又は施術所に関しては、何人も、文書その他いかなる方法によるを問わず、次に掲げる事項を除くほか、広告をしてはならない。

一 柔道整復師である旨並びにその氏名及び住所
二 施術所の名称、電話番号及び所在の場所を表示する事項
三 施術日又は施術時間
四 その他厚生労働大臣が指定する事項

2前項第1号及び第2号に掲げる事項について広告をする場合においても、その内容は、柔道整復師の技能、施術方法又は経歴に関する事項にわたつてはならない

※その他厚生労働大臣が指定する事項

一 ほねつぎ(又は接骨
二 医療保険療養費支給申請ができる旨(脱臼又は骨折の患部の施術に係る申請については医師の同意が必要な旨を明示する場合に限る。)
三 予約に基づく施術の実施
四 休日又は夜間における施術の実施
五 出張による施術の実施
六 駐車設備に関する事項

引用:https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=80148000&dataType=0&pageNo=1

読んでもらえればわかるんですけども、多くの接骨院が看板に書いている

  • 各種保険取扱い
  • 捻挫・打撲などの文言
  • 交通事故

これらはほとんどの接骨院が守ってないとはいえ、適切ではないと言えます。

でね、さっき「認知さえクリアすれば、それがそのまま集客につながる」と書きましたけども、実はこれ集客に繋がらないんですよ。人通りの多い場所に目立つ看板を出せば、たぶん多くの地域で患者さんは訪れてくれます。ただし、その中に療養費の支給申請ができる保険の患者さんがどれだけいるのか?っていう問題があるからです

結局来院するのは、単なる肩こりや腰痛の慢性患者さんが多くなっちゃうんですね。んで、それらの患者さんに「慢性は保険は使えません」っていうと「じゃあええわ」ってなることが多いんです。

もちろん中には外傷患者さんもいます。でもおそらくそんなに多くないので、看板だけで集客が足りるか?っていうとちょっと難しいと思います。これは自費接骨院になっても同じです。

とはいえ、集客において認知されることはめちゃくちゃ重要なので、可能な限り目立つ看板を出すことが重要ってことには変わりありません。

広告制限のない整体院など向けの記事ですが、看板についての記事も参考にしてください
⇒ 治療院のA型看板やブラックボードにはなにを書けばいいか

接骨院のホームページ集客


では看板だけで難しいってことは、それ以外のWEB集客も必要になるんで、次ははホームページ集客についてお伝えします。ホームページに関しては、保険と自費で書くべき内容が違うんで、保険と自費に分けて解説します

保険接骨院のホームページに集客

保険の場合、ポイントなるのは「安心」「わかりやすい」この2点です。

自費治療院であれば、コンセプトを明確にして他院といかに違うのか?を訴求していくことが重要になります。でも保険を中心に行う接骨院の場合は、もちろんそこがあるのは強みにはなるんですが、それよりも「ちゃんと対応してくれそう」という安心が大事になります

理由は単純に安いからです。患者さんとしては、多くの場合そこまで悩まくても軽い気持ちで来院できるんですね。仮に失敗したとしても金銭的な被害が小さいですから。

だからわざわざターゲットを絞って訴求内容をとがらせるよりも、

  • 「安心ですよ」
  • 「ちゃんと対応しますよ」
  • 「保険が効いて安いですよ」
  • 「あなたのその症状なら対象ですよ」

ってなことが伝わればそれでOKなんです。なのでギュッとターゲットを絞るなんてことはせずにキレイな写真などを使って、院の雰囲気が視覚的に伝わる内容が好ましいといえます。あとはどんな症状なら診られるのか、費用面はどうなのか?などの情報にすぐにたどり着けるようにしてください

これらをトップページやその他の基本的なページに記載し、あとは対応できる症状、この場合は保険診療になるんで外傷に関する症状ページを作成していってください。近隣の保険接骨院と差を付けられるとすれば、この症状ページかなと考えています。

たとえば捻挫の症状ページを作るとして、1ページだけ作るのではなく、高齢者、10歳以下、野球、サッカー、バスケといった感じにより細かく分類して作るんですね

これらを作る理由は、まずはSEOとMEOです。どんなにちゃんとしたホームページを作ったとしてもアクセスがなければ集客にはつながらないです。なのでしっかりとした内容の症状ページを作成し、それによってSEO、MEOにいい影響を与えてアクセスを伸ばしていくことが大事なんですね

また、さっきは安心が一番大事と書いといて、矛盾するようなんだけど、もちちろん全員がそうではないです。中にはどこ行っても良くならない、いい先生はいないの?という患者さんや、どうせ診てもらうなら自分の症状に詳しい先生に診てもらいたいと思う患者さんがいます。

そういった患者さんまでを集客したいなら、こういった細かく分類された症状ページが武器になるんです。

こんな感じにあなたの接骨院で保険対応できる症状を細かく分類して、症状ページを作成していってください

自費接骨院のホームページ集客

自費治療がメイン、もしくは自費治療しか行っていない接骨院の場合は、価格での優位性はありません。もちろん施術価格をいくらにするかによるんですけども、たとえば1施術5000円~6000円するような、自費治療院として普通の価格帯をつけると、保険の接骨院のように「安いし近いからここにしよう」ではなかなか選ばれにくくなります

ということは、わざわざ何千円払ってでもその接骨院で施術を受けたいと思ってもらえる必要があるんですね

そのためには

  • 誰が
  • どんな治療を
  • どんな場所で行っているのか
  • そしてその治療は誰にピッタリで
  • 受けるとどうなれるのか

これらをしっかり説明し、近隣のライバル院との違いを打ち出すことが必要です。保険の場合はターゲットを意識する必要はあまりないんですが(というか外傷という時点でターゲットが絞られているのでこれ以上絞ると集客できない)、自費で慢性症状なども対象にするとパイが大きくなる分、ターゲット設定が可能になります

特に都市部であれば、競合となる接骨院・整体院・鍼灸院などがわんさかあるんで、その中で埋もれてしまわないように「誰のためのどんな院か」を明確に打ち出さないとなかなか選んでもらえないんですね

ということで、自費接骨院であれば明確な軸(コンセプト)を打ち出し「お金を出してでもその院でみてもらいたい」という状態にする必要があります。その上で、症状ページなどを充実してSEO、MEO対策をしていってください

保険という枠組みからは外れているので、症状ページはもっと自由度があがります。あなたの得意な症状を中心に対応できる症状のページを作っていくといいです。

ホームページ集客に関しては以下の記事を参考にしてください

▼治療院のホームページってなに書けばいいの?
治療院ホームページのSEO
治療院集客に必須のMEO対策を完全網羅

接骨院のウェブ広告集客


ホームページをしっかり作ることができたら、今度はそこに広告を掛けるのも大事な施策です。広告は

  • Googleやヤフーの検索連動型広告・ディスプレイ広告
  • Facebook・インスタ、You TubeなどのSNS広告

大きくわけてこれら2つを考えてください

Google広告・ヤフーリスティング広告集客


Google広告などのなかにもいくつか種類はあるんですけども、検索連動型広告がメインになるかなと考えます。保険の接骨院だとギリギリディスプレイ広告でもいいかもしれませんが、基本は検索連動型広告を使ってください。その他にはリマーケティング広告とかもあるんですけども、リマーケティング広告は接骨院は審査に通りにくかったりするので普通はあまり使いません。

検索連動型広告ってのは検索したときに一番上などに出てくる広告です。SEOやMEOだけで十分なアクセスを集めることができればそれが理想なんですけども、なかなかそれだけじゃあしんどい。だったらお金を掛けてアクセスを買えばええやん!って考えです

この広告はめちゃくちゃ奥が深く、そして僕自身が素人レベルの知識しか持っていないので、ここでは詳しくお伝えできません。

簡単にいうと、トップページには「接骨院」などのキーワードで広告を掛けます。たとえばあなたの接骨院が吹田市にあるなら、「吹田市 接骨院」「接骨院 おすすめ」といった感じに接骨院を探しているであろう検索ワードに広告を掛けて、アクセスを拾っていくと考えてください

症状ページは、その症状名に関連したキーワードで検索したときに表示させるようにしてください。キーワードの中にその症状名を入れるんですね。「吹田市 腰痛治療」といった感じに。

こういったキーワードは、腰痛になったので吹田市で腰痛治療が受けられる施設を探しているときに入力する語句です。ってことは、このひとに腰痛以外のページはあんまり必要ないんで、直接腰痛の症状ページを見せるんですね。トップページなんかどうでもいいので、すぐその人にもっとも関係するページを見せなくちゃあダメなわけです。

さっきお伝えしたように広告は奥が深く難しいです。頑張っても無理な場合はおとなしく広告運用してくれる業者に外注したほうがいいかなというのが、僕の考えです。

ただ、ここまで書いた後で言うのもなんですが、はたして保険のみの接骨院で広告費がペイするのかどうかは微妙なところかもしれません。

一人の患者さんを集客するのに掛かった費用と、その広告で来院された患者さんが使った合計金額の差額が、あなたの接骨院の儲けになります。となると、患者さんには一度来院したからには、できるだけ多くのお金を使ってもらわないとダメなわけです

これが自費なら価格を自分で金額が決められますし、慢性症状とかなら長期頻回の通院が可能です。でも保険の外傷患者さんだと、そもそも価格設定は自分ではできません。そして外傷はそんなに長期頻回にはならないのが普通です。

つまり保険だと広告費を回収するだけの十分な売上げが作れるかどうかってところが微妙かなと思っています。ということでアリっちゃあアリなんですけども、広告費がペイするかどうかってところはしっかり意識して活用する必要があります。

自費治療の場合は単価はこちらで決められますし、長期頻回になってもなんの問題もないので広告との相性はいいです。積極的に使っていってください

SNS広告集客


Facebook、インスタグラム、You TubeなどのSNSにも広告は出せます。

SNSに広告出稿をする場合はターゲットをしっかり事前に考えてください。たとえばFacebookなら40代以降、インスタなら20代~40代ぐらいまでの女性といった感じに、集客しやすい属性は変わってきます。インスタにオジサンの画像を使って、ギックリ腰の患者さんを集める広告を出すのはちょっとそのへんのターゲット的な考えができていないってことですね

Facebookもインスタも同じ会社なんで広告出稿は同じ管理画面でできちゃいます。だからどっちも一緒だろうと考えて、同じような広告を出したらあまり成果は望めないんです。このようにSNSは「誰がアクティブユーザーなのか?」は意識してください

そして大事なことは、Googleの検索連動型広告と違って画像が反応率の大きなカギになるということです。Facebookやインスタの広告はGoogle広告などと比べると出稿が簡単で、クリエイティブと呼ばれる画像も何枚も設定できるので、面倒くさがらずに必ず複数枚作成するようにしてください。

複数枚設定していると、あとはFacebook側が勝手に反応が良いものを多めに出稿してくれるようになるので、それにしたがって運用していくのがおすすめです

あと動画も使えるので、余裕があれば動画も挑戦してみてください。

接骨院のポータルサイト集客

どんな地域にも接骨院をまとめて比較閲覧できるポータルサイトがあります。たとえば以下は「大阪市 接骨院」と検索したときの、自然検索の掲載画面です(広告とマップは省いています)

大阪市接骨院検索結果
「大阪市 接骨院」で検索したとき(2023年11月23日)の検索結果

上位3つはポータルサイトが占めています。現在、全国の多くの地域で「◯◯市 接骨院」といったキーワードで検索すると、ポータルサイトが上位にいくつか出てくるようになっています。

ということで、まずはあなたも実際に検索してみて1~2ページ目ぐらいまでに出てくるポータルサイトで、無料のものにはとりあえずすぐ登録してください

ポータルサイトで集客するには

  • 自然検索での順位
  • ポータルサイト内での順位
  • ポータルサイト内での評価

この3つが必要です。

自然検索での順位

これは先程書いた「〇〇市 接骨院」や症状名での検索「〇〇市 捻挫」などのキーワードで上位に表示されているかどうかがポイントです。基本的には1ページ目に出てきていなければ、そのポータルサイトからの集客はかなり難しいと考えてください

ただし難しいのが、順位だけではなくそのポータルサイトがもつパワーみたいなものも集客には影響します。たとえばそのポータルサイトそのものが、ユーザビリティの低い構成だったり情報不足だったりすると、アクセスはあってもそのサイトを積極的に使おうとはユーザーは思いません。そうなると、必然的にそのポータルサイト経由の集客も少なくなってしまうんですね。

なのでわかりやすい指標として自然検索での順位をあげたけど、実際にはそれ以外の要素も関わっているということは頭に入れておいてください

ポータルサイト内での順位

ポータルサイトの検索順位が高ければ、そのポータルサイトへのアクセスは増えます。すると次はそのポータルサイト内でのあなたの接骨院の掲載順位が集客数に影響することとなります。

市町村単位で見ても100院以上の接骨院がある地域はたくさんあります。多くの閲覧者(見込み患者さん)は全部を見て判断するなんてまどろっこしいことはしません。そんなに暇じゃない。ってことで、最初のほうから見ていき、良さそうな接骨院があればそこに決めてしまうもんなんですね。

だから掲載順位が大事になります。

この掲載順位についてはポータルサイトによってアルゴリズムが違います。ただしほとんどのポータルサイトでは有料プランにすると順位を上げることができます。つまりお金で順位が買えるってことです。

ポータルサイト内での評価

自然検索の順位とサイト内での順位、これらを満たせば最後に大事なのはサイト内での評価です。評価で最も大事なのはレビュー(口コミ)だと考えてください

たとえばレビュー数がこんな感じだった場合

  • A院・・・322
  • B院・・・119
  • C院・・・4
  • D院・・・291
  • E院・・・522

C院はやっぱり不利なんですね。たくさんある中からわざわざ評価されてなさそうな接骨院を選ぶ必要なんてないからです。こうなっちゃうとロクに情報すら見てくれなくなります。だからまずはレビューを増やすってことは大事です。

ちなみにレビューは数だけじゃなく質も大事です。質の高いレビューをもらうために患者さんに渡す資料テンプレが欲しい方はこちらからどうぞ
https://therapistsupport.com/googlereview_doc/

もちろんレビューだけではなく、掲載されている写真のクォリティ、院の特徴などをわかりやすく説明できているかなども影響することなので、そちらも怠らずにやってください。

以上3つのポイントを抑えることがポータルサイト集客には必要です。ただし地域差がかなりあるので、最終的には有料プランなどは試してみて、その結果で判断するしかないです。この3つのポイントを意識したうえで、有料を試すようにしてください

接骨院のSNS集客(インスタ・You Tube)


さっきはSNSの広告について触れましたが、今度は広告ではなくアカウントを育ててそこから集客する方法についてです。どちらかというと都市部の接骨院が有利です。田舎などだとちょっと厳しいかもしれません。特にYou Tubeはこの傾向が大きいかなと感じています。

まずSNSは流行り廃りがありるんで、まずはここは頭に入れておいてください。つまり今はよくても数年後はどうなっているかはわからないということです。たとえば2010年頃は mixiが流行っていました。そしてそこから集客も可能でした。でも今はさすがにちょっと難しいです。

その次にFacebookページを使った集客が成果をあげた時期があります。2015年前後あたりだったと記憶しています。これも同じように今ではそこまで力を入れるべき施策ではないです。こんな感じにその人気はいつ終わるかわからんのですね

じゃあ今はなにがいいのか?というと、これを書いている2023年11月現在でいうと、接骨院集客に有効なのはInstagramとYou Tubeです。必ずやらないとダメという集客施策ではないんですが、余裕があればチャレンジしてみてください

Instagram集客


Instagram(以後インスタ)の広告について書いたときに、20代~40代の女性を狙うといいとお伝えしました。広告以外の普通に投稿することで集客を目指す層も同じようにここを狙うのがおすすめです。

実際のところインスタを使っている人は実はけっこう全世代にまんべんなくいます。男性だって使っているし年配の方だって使っています。だから実際のところいろんな層の人が集客できます。それでも20代~40代の女性を狙うのをおすすめするのは、インスタを購買行動に使うかどうかの差です。

僕は昭和49年生まれの団塊ジュニアなんですが、この世代のオジサンはなにか調べるときにGoogleで検索する人が多いんですね。いわゆるググるってやつです。でも、これが若い世代になると情報収集にSNSを使用するんですね。

インスタで見つける

いいなと思って指名検索やリンクをたどる

ホームページでちょいちょいっと確認

来院

この流れでお店などを探すんですが、これをやる方が女性に多いように感じます。感じますというのは正確なデータとかがないので断定を避けています。実際、僕の元の上がってくるクライアントからの情報でいうと、やはりインスタ経由で来られる患者さんは女性が圧倒的に多いです。

なので正確なデータはないけども、20代~40代の女性を狙うのがやりやすいという結果が加藤のクライアントでは出ているということを頭の片隅にでも覚えておいてください

では、実際に集客する際に注意すべきことなんですが、まずは地域を意識してください。当たり前なんですが、あなたの近隣に住んでいる人がより濃い見込み患者さんになるからです。特に保険を使う属性の患者さんは「近隣で済ませたい」という方が多いです。なのでまず地域を意識することが重要

近隣に住んでいる可能性が高い人を積極的にフォローし、フォローバックをもらう。というやり方がもっとも手っ取り早いんですが、少しこのやり方は以前に比べるとアルゴリズム的におすすめできないやり方になってきました。ということで、やりすぎには注意です。1日に何十人も続けて無差別にフォローしたりするのは、あまりおすすめしません。もう少しゆっくりしてください

じゃあそれ以外に地域を意識する方法としては、ハッシュタグに地域名を入れておくは忘れずにしてください。

投稿内容は、結果・商品内容・安心・お役立ち、この4つのどれかが基本です

結果というのは、ビフォー・アフター写真や患者さんの声を指します。つまりあなたの接骨院にくればこんな結果が得られるんやで!ということを投稿で示していきます。僕のクライアントにひたすら患者さんの声のみを投稿して、月に20人近く集客できている自費鍼灸院があります。

商品内容は、どんな施術をするのかがわかる投稿です。施術中の画像や動画を投稿することで「こんなふうに施術するんだ」と、興味を持ってもらえたり安心してもらえたりする効果があります

3つめの安心は、施術者の顔写真や院内の様子などです。どんな人が施術するのか、どんな場所なのかという情報は気になります。特に女性は気になるみたいです。それらを事前に開示することで安心してもらえる効果があります

最後はお役立ち投稿です。たとえば「1分で楽になる!捻挫の応急処置方法」といった投稿などです。これら4つのテーマを軸に投稿をしていってください。

You Tube集客


You Tubeはしっかりしたコンテンツを作ることができて、かつ都市部であれば安定的に集客できる媒体です。インスタのようにこちらフォローしたりすることができないので、どれだけいいコンテンツを作ることができるかどうかが重要になります

基本的にはお役立ち動画を配信することで再生回数とチャンネル登録者を増やし、そこから集客につなげていくという流れです。ホームページなどを見てもらって直接集客につなげてもいいし、いったんLINE公式アカウントなどに登録してもらって、そこからセールスしていく2ステップにしてもOKです。

接骨院の新規集客まとめ

冒頭にも書きましたが、接骨院の集客は本当に難しいです。理由としては

  • 柔道整復師法24条の広告制限がある
  • 外傷患者さんが少ない
  • 患者さんが保険適用範囲をわかっていない
  • なんでも外傷にする接骨院が多い

などがあげられます

途中看板集客のセクションで書きましたが、看板を見てあなたの接骨院に来られたとしても、そこそこ確率で慢性症状の患者さんなんですね。これは患者さん自身が保険が効くケースをわかっていないこと、多くの接骨院ではそんなのおかまいなしに外傷として保険を使っていることが主な要因です

慢性は保険が使えないことを告げると「なんや、保険効かへんのか?それやったらええわ」って帰ってしまう患者さんも出てきますし、中には「あそこは金儲けにはしっとる」と訳の分からない批判をされることだってあるかもしれません。

まっとうに正しくやっているだけなのに、なんでやねん!って話ですが、これが現実です

そんなこんなで、ちゃんとした売上げを確保できるぐらいの新規患者さんを、本当の外傷患者さんだけで毎月安定的に集客し続けるのは、めちゃくちゃ難しいんですね。ということは多くの接骨院で、保険だけではなく自費の患者さんも集客していかないと経営が成り立たないというのが、今の接骨院が置かれている状況だと僕は考えています。

それか、なんでもかんでも外傷にしてしまうか、です。それができて長期頻回、なんだったら部位転がしまでセットでやりつくすってのもありますけども・・・

難しい、難しいと嘆いていてもなにも解決しません。だからこんな時代でも生き抜いていきたい、できれば後ろめたいことは極力したくないという先生は、今回の記事を参考に自費治療の患者さんを増やすことを考えてみてください。

割引しなくても、煽らなくても、回数券を使わなくても、あなたの治療が受けたいと患者さんが集まり「週休二日で楽しく繁盛する治療院のつくり方」解説動画