治療院の開業を成功させる3ステップ

治療院の開業を目指す先生のための、「治療院開業の成功3ステップ」をお伝えします。特に1人で始められる一人治療院の先生向けです。

治療院を開業するのは規模にもよりますが、他業種に比べると簡単です。やろうと思えば、それこそタダみたいな値段で今すぐに始められます。ただし始めるのは簡単でも、それを楽しく持続安定的に繁盛させていくことができる院は残念ながら少数なんですね。

つまり、多くの治療院が自分の納得のいく経営ができていません。数年と持たずに潰れてしまう鍼灸院・接骨院・整体院がジワジワと増えてきています。

と、エラそうに書いている僕も実は、1999年に作った整体院は1年で潰してしまった過去があります。当時は独身で、いくらでも挽回できる年齢だってにもかかわらず、やはりそのときは苦しかったです。

なので、もしあなたがそう若くはなく、家族もいるなんて状態であれば、今回の記事を参考にして、なにがなんでも成功させてください。

 

治療院開業のステップ1:心の準備


治療院専門のコンサルタントとして多くの先生と接してきましたが、楽しく繁盛させている先生はまず自分の考え方をしっかりと持っています。いいかたを変えると「マインド」ですね。

例えば、なんのためにその治療院をやるのか? というところが明確になっています。

うまくいっていない先生に多いのが、資格取ったしお金もちょっとたまったし、開業しようかな。真面目に3年頑張れば患者さんもついてなんとかなるでしょ。たぶん。といった感じになんとなーく始めてしまうパターンです。

もちろんそれでうまくいく先生もいるでしょうが、正直これからの治療院業界において、そういった「なんとなく開業組」が活躍できるほど甘くはないと僕は考えています。

治療院を開業するまでに必ず決めておいてもらいたいのが以下です

  • 治療院経営で達成したことや目的
  • 目的を含んだ期限付きの目標
  • どういった治療家でありたいか。どう見られたいか。
  • 家族など治療院以外との関係

などをはっきりと言語化しておくことをおすすめします。簡単にいうと、自分がなにをしたいのか?ということです。

自分がなにがしたいかぐらいわかっている! と、ほとんどの治療家は反論するかもしれません。でも、僕が今までに追お会いした治療家で、しっかり明確化できている先生は少数でした。そしてその少数派の中に成功されている先生が多いのも、事実なのです。

もちろんこれさえ決めておけばそれでうまくいく。というわけではありませんが、こういった自分の行動の軸となるものを決めておくと、なにかあってもブレないでいられるのです。

特に1人治療院の場合は、非常に孤独で、仮にうまくいっていたとしても不安になるときがあります。そんなときでも軸さえしっかりもっていれば、不安でも行動の一貫性が保てるのです。

この一貫性は治療院経営そのものにもかかわってきます。患者さん側から見ても一貫性は必要だからです。

治療院開業のステップ2:立地選び


治療院は地域ビジネスですので、原則として立地は非常に大事です。しかし、駅前にさえ院を構えておけばそれでいいというわけではありません。

例えば安い価格で大量の新規を集め、数をこなしていくことで利益を出したいというのであれば、駅前の一等地に開院することで成功する確率が高くなるでしょう。もしくは、最近多くなってきた、幹線道路沿いの駐車場付きの店舗などでも、そういったビジネスモデルが採用されています。

なので、あなたがそれなりの資本を使って、こういった治療院(サロン)を作るのであれば、やはり駅前や幹線道路沿いの路面店を探すことをすすめます。

だた、この記事は冒頭にも記載したとおり、一人で開業されるような小規模治療院向けに書いています。そうなると、この考え方ではおおきな問題があります。それは、駅前などの一等地の高い家賃です。

家賃は患者さんが来ても来なくても一律で発生する固定費です。一人治療院では数をこなすことが難しいので、この固定費はできるだけ低く抑えないと、働けども働けども手元に現金が残らない状態に陥ってしまいます。

なので、一人治療院などの小規模院は、原則として開業時の立地は無理して一等地に構える必要はありません。理由は先に書いた固定費を抑えたい目的もありますが、集客力をつければ立地は少しぐらい悪くても新規の患者さんを集めることは可能だからです。そしてそもそも集客力がなければ、いくら立地がよくても集客数は増えないからです。

立地で意識したいのは以下の3つ

  • 乗降者数の多い(検索数の多い)駅の近く(距離は少しぐらい離れていても可)
  • 治療院への通院の足。駅に近くない場合は駐車場が確保できるかどうか
  • 集客力のある施設の近く

乗降者の多い駅の近く

これは単純に人が多いという意味もありますが、ウェブ集客を考えた際にやりやすくなるからです。

ホームページ集客でのひとつの施策として、「地域名+業種」で上位表示(SEO対策)をすることが挙げられます。これは普通は地域名のところが「市」になるのですが、乗降者数の多い駅があると、「駅名+業種名」での集客が可能になるのです。

詳しくはここでは割愛いたしますが、これはウェブ集客がとてもやりやすい状況になるんですね。なので、ちょっとぐらい離れていてもいいので、ウェブ集客という観点からいえば、乗降者数の多い駅の近くは魅力的といえます。

治療院への通院の足

通院に関しては、治療院経営成功のカギがリピートにあるからです。

いくら新規集客数が多くても、その患者さんがリピートしてくれなければ、その治療院は楽しく繁盛しているとはいえません。そのリピートに大きく影響するのが通院のしやすや、患者さんの足の確保なのです。

ここでは駐車場を例に挙げていますが、駐輪場でも意味は同じです。実際に駐輪場を確保してから来院数やリピートが向上したというケースもあります。

「行きたいけど、あの治療院って自転車を置くところないんだよねー」とか「いつも駐車場が埋まっていて安心して車で行けない」という理由で患者さんは通院を断念します。

集客力のある施設の近く

人が多く集まり場所にあると認知されやすいという大きなメリットがあります。

たとえば大きな商業施設の近くにあって、その前をたくさんの人が通るだけでいいんです。商業施設の中にある必要はありません。そこに治療院があると認知されるだけで集客にはプラスに働きます。

また通院の足である駐車場や駐輪場なども、その施設で代用することも可能です(本来はダメですが・・・)

ついで通院の需要も見込めるのもメリットの一つ。イオンに買い物に来るし、その近くの治療院なら便利。という状態になれるからですね。

悩みのより深い重症患者さんをターゲットにした治療院であれば、ついでに来るという患者さんはほとんど関係ないかもしれませんが、「どうせならいつも行くイオンの近くだと便利」となれるメリットはあります。

★ステップ2の追記

ここでは自費治療院を想定して書いています。保険のみの整骨院であれば、ある程度人通りの多いところに院を構えるのがおすすめです。近いから安いからという理由でどれだけ集患できるかが勝負になるからです。

逆にそういった選ばれ方をするべきでない自費治療院は、例えマンションの一室であっても繁盛させることは可能です。

マンションの1室で開業を目指すならこちらを記事を参考にしてください
⇒ マンションや自宅の1室で開業を成功させるには

治療院開業のステップ3:開業直後の新規集客


完全保険の整骨院が好立地に開業したならともかく、完全自費治療院なら、看板さえ出しておけば勝手に患者さんが来るということはかなり難しいです。これは自分でなんらかの集客をしていかないとダメだということを意味します。

開業直後であれば、ほとんどの場合ホームページがしっかりとできていない状態です。(本当は開業前からしっかりと作り込むべきですが)となると、残りはオフライン集客。

治療院開業直後におすすめのオフライン集客は

  • チラシ集客(ポスティング、折り込みなど)
  • 院前集客
  • 近隣店舗にあいさつ回りなどの営業
  • 地域情報誌

この4つです

治療院開業直後のチラシ集客

チラシ集客に関しては、国家資格を持っている鍼灸・マッサージ師・柔整師は、関係法規を守らないとダメなのでちょっと難しいです。

完全に保険であればまだ大丈夫ですが、1施術5000円といった自費施術であれば広告制限を守って集客するのは無理です。なので無理にやる必要はありません。特に都市部においては普通は広告制限を守ったチラシでは勝負になりません。

ですが、民間資格の先生に関しては、開業時には必ずチラシはチャレンジしてください。なぜかというと、開業時のチラシは反応率が相対的にいいからです。このチャンスを逃すのはもったいない。

院前集客

院前集客も、開業時の反応は高い傾向にあり、開業してからの一定期間は院前に設置したチラシがかなりなくなります。ここも集客のチャンスなので、開業までにしっかりチラシを作り込み、この期間の集客の軸にしていきたいところです。

また、まずは認知してもらうことも大事なので、A型看板やブラックボードなどの活用も効果的です。

んが、ここでもあはき柔整の国家資格者は広告制限の問題がありますので、ろくなチラシは作成できません。とはいえ、広告制限を守ったチラシであってもなにもないよりはマシなので、設置だけはしておきましょう。そこからホームページなどに飛んでもらえれば集客につながっていきます。

近隣店舗へのあいさつ回り営業

近隣店営業は得手不得手があると思います。また、地域によっては近隣店舗がほとんどない場合もあります。ですので、できない場合は仕方ありませんが、しっかりと取り組めば成果はけっこう期待できる集客方法です。

ポイントがあるとすれば、相手も人間だということをしっかり肝に銘じること。

これの意味は、1回だけひょっこり挨拶に来た人間の治療院に、自分の大事な客を紹介しようと思う人がどれだけいるのか?を考えるということ。普通はそんな人はあまりいないと予想できますよね?だったら、そういうやり方ではあまり効果を見込めないということです。

できるだけ複数回あいさつに行く。実際にその店のお客さんになる。など関係を少しづつでもいいので構築していくことが大事です。場合によってはそれに予算もつけるべき。

この近隣店舗のひとつの特徴は、国家資格を持っている治療院でも使える場合があります。(保健所担当者さんの解釈によります)

広告であればあはき法の7条や柔道整復師法の24条に従う必要があります。でも広報であれば広告ではないので、ここに従う必要はないとも考えられます。

看板などは不特定多数の目に触れるから広告なんですね。でも、店主が自分の顧客に手渡すチラシならば、これは特定の個人が相手なので広報と考えられるのです。つまり広告の定義から外れる。となると接骨院でも鍼灸院でも内容をさほど気にせずにチラシが作って、近隣店舗の方に配ってもらえます。

ただし法律なので解釈の違いが必ず出てきます。最終的な判断は管轄の保健所に問い合わせてください。

地域情報誌

地域情報誌も国家資格者であれば苦しいかもしれませんので、民間資格の治療院のほうが使いやすいです。

地域情報誌は、その媒体ごとにかなり差がありますので、一律に効果のほどは予想できません。しかし、地域によってはやたらと費用対効果の高い地域情報誌があったりもします。また、媒体ごとにある程度のターゲット設定もしているので、自院のターゲットと合うようなら使いやすいはずです。

結局はやってみないとわかりませんので一度は試すことをおすすめします。

 


以上、治療院開業の成功3ステップ、いかがでしたか? これだけやればいいというわけではもちろんありません。少なくともこれらはしっかりと意識しておいたほうがいいという内容です。

実際にはここにリピートに関することや、新規集客の軸となるべきホームページの作成なども入ってきます。治療院を開業して半年から1年は本当に大変な時期になるかもしれませんが、治療以外の時間が取れる時期でもあります。

手を抜かずに、しっかりと芯の治療院を作るために頑張ってください。

「成功一人治療院への道」