治療院の口コミを増やす方法|頼み方の台本と返信文例つき

「口コミを増やしたいけど、患者さんにお願いするのが気まずい」
「頼んではみたものの、一行だけの口コミしか集まらない」

こういう相談を、僕はよく受けます。

結論から書きます。治療院の口コミは、待っていても増えません。変化を実感したタイミングで、理由をつけて、全員に同じようにお願いする。そして、特典をつけない、内容を指定しない、その場で書かせない。この3つを守れば、一人院でも口コミは毎月少しずつ増やしていけます。

この記事では、整体院・整骨院・鍼灸院の先生が、自分でやれる口コミの増やし方を5つの手順にまとめました。そのまま使える頼み方の台本と、星の数別の返信文例もつけています。2023年10月から始まったステマ規制と、Googleの規約の「やったらアカン線」も一次資料で確認して書いています。

治療院の口コミは、なぜ待っていても増えないのか

最初に、口コミが自然には増えない理由を押さえておきます。ここを分かっていないと、「うちは腕が悪いから書いてもらえへんのか」と、間違った方向に悩むことになるからです。

理由は、母数が少ないからです。飲食店なら、個人の店でも月に1,000人くらいは普通に来ます。でも一人治療院は、全部自費でやっていれば、頑張っても月の延べ来院数は200〜300人です。実人数(カルテの枚数)でいえば、もっと少なくなります。そのうち、何も言われなくても自分から口コミを書く人は、ごくわずかです。

だから、口コミはお願いして集めるものだと割り切ってください。お願いすること自体は、Googleも認めています。Googleのポリシーには、ビジネスは「実際の体験を反映したコンテンツ」の投稿を依頼してよい、と書かれています。条件は、特典をつけないこと、評価や内容に影響を与えようとしないことです。

まずは30件を目指す

では、何件あればいいのか。地域や競合の数で変わるので断定はできませんが、僕はまず30件を目安にしてもらっています。

「地域名+整体」で検索すると、地図と一緒に治療院が3つほど表示されます。ここで患者さんが最初に見るのが、口コミの件数と星の数です。A院が200件、B院が3件、C院が130件なら、B院はそもそも比較の候補に入れてもらえません。見たとしても、「ほんまかいな」と疑いの目で見られます。

ところが、B院に30件あれば状況は変わります。200件には負けていても、「ちゃんと支持されている院」として比較の土俵には乗れるからです。30件は「十分」という意味ではなく、「最低ここまで」という意味です。そこから先は、数より中身で勝負します。

口コミの数は、地図の枠の順位にも関わります。Googleはヘルプで「クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ローカル検索結果のランキングが高くなります」と公言しています。MEO対策の全体像は治療院のMEO対策|整体院・整骨院・鍼灸院が自分でやる8つの手順に書いていますので、プロフィールの整備がまだの先生は、先にそちらをやってください。

治療院の口コミを増やす5つの手順。リンクとQRコードを用意、変化を実感したときに頼む、理由をつけて全員に頼む、書くのは家で、毎月少しずつ増やす。特典なし・内容の指定なしで頼む

口コミを増やす5つの手順(この順番でやってください)

ここからが本題です。一人院が口コミを増やす手順は、次の5つです。

  1. 口コミ用のリンクとQRコードを用意する
  2. 頼むのは「変化を実感したとき」にする
  3. 理由をつけて、全員に同じようにお願いする
  4. その場で書かせず、家で書いてもらう
  5. 毎月少しずつ増やす。一度にまとめて集めない

手順1:口コミ用のリンクとQRコードを用意する

患者さんが口コミを書かない理由の一つは、「どこから書けばいいか分からない」です。Googleマップで院を探して、下のほうにある口コミの欄を開いて……という手間があるだけで、書く人は減ります。

Googleビジネスプロフィールでは、「クチコミを読む」から「クチコミを増やす」を選ぶと、口コミの投稿画面に直接つながるリンクとQRコードが作れます。Googleのヘルプでも、このリンクを領収書やお礼のメールに入れる、QRコードを印刷して店に置く、といった使い方が紹介されています。

治療院なら、次の3つに入れておけば十分です。

  • 名刺サイズのカード(QRコードと、院名だけを印刷したもの)
  • LINE公式アカウントで送るメッセージ
  • 受付に置く小さなPOP

カードには「星5をお願いします」「良い口コミをお願いします」と書かないでください。理由は後で説明します。

手順2:頼むのは「変化を実感したとき」にする

いつ頼むか。ここで口コミの中身が決まります。

数だけを考えれば、初回がいちばんです。回を追うごとに通わなくなる患者さんは必ずいるので、初回に頼めば頼める人数は最大になります。

でも、初回に頼むと中身が薄くなります。まだ体が変わっていないので、「丁寧でした。少し楽になりました」くらいしか書けないんです。これだと30件に届いても、比較の次の段階で負けます。

僕がすすめているのは、患者さんが変化を実感したときです。たとえば、こんな瞬間です。

  • 休んでいた仕事に復帰できた
  • 飲み続けていた痛み止めを、飲まずに過ごせる日が増えた
  • 「この前、久しぶりに孫を抱っこできたんです」と、患者さんのほうから話してくれた

こういうときの患者さんは、自分の言葉で書けることを持っています。満足度も高いし、まだ通う予定の先生からの頼みなので、ちゃんと書いてくれる確率も上がります。

ただし、「良くなった人にだけ頼む」のとは違います。ここは手順3で説明します。

手順3:理由をつけて、全員に同じようにお願いする

頼み方で一番大事なのは、理由をつけることです。

よくあるのが、「口コミを書いてもらえませんか?」とだけ言うパターンです。これでも書く人は書きますが、動いてくれる確率は下がりますし、中身も薄くなりがちです。人は理由があると動きます。理由の中身より、理由があるかどうかのほうが大事なくらいです。

僕が動画でも紹介している言い方は、こんな感じです。

口頭での台本(施術後、次回の予約を取ったあとに)

「〇〇さん、ひとつお願いがあるんです。うちに初めて来られる方の多くが、来る前に『行こうかどうか、けっこう迷った』っておっしゃるんですよ。初めてのところは不安ですよね。その方たちが最後に決め手にしているのが、Googleの口コミなんです。僕がホームページに何を書くより、実際に通われた方の言葉のほうが安心できるみたいで。もしよければ、〇〇さんが通ってみて感じたことを、そのまま書いていただけないでしょうか。良かったことも、気になったことも、正直に書いてもらって大丈夫です。僕も読ませてもらうと、励みになるので」

少し長いですが、それでええんです。熱意は伝わります。照れくさい先生は、後半の「読ませてもらうと励みになるので」だけでも構いません。

LINEで送る文例(手順4とセットで使います)

「〇〇さん、本日もありがとうございました。先ほどお願いした口コミの件です。お時間のあるときに、下のリンクから投稿できます。感じたことを、そのまま書いていただければ十分です。もちろん無理にとは言いませんので、気が向いたときにお願いします。
(口コミ用リンク)」

そして、頼むときは全員に同じように頼むのが原則です。「この人は良いことを書いてくれそうだから頼む。この人はやめておく」と選ぶのは、Googleのポリシーで禁止されている「肯定的なクチコミを選択的に募る行為」にあたります。

手順2と矛盾するように見えるかもしれませんが、そうではありません。「通い始めて〇回目」や「痛みの度合いが最初の半分以下になったと言われたとき」のように、院の中で頼むタイミングのルールを決めて、それに当てはまった人には全員に頼む。患者さんを良し悪しで選ぶのではなく、タイミングで区切るということです。

なお、年配の患者さんはGoogleアカウントを持っていないことが多く、その場合は書けません。そういう方には無理に頼まなくて大丈夫です。

手順4:その場で書かせず、家で書いてもらう

どこで書いてもらうか。これも中身に関わります。

その場でスマホを出してもらえば、数は確実に増えます。でも一人院は待合が狭いし、次の患者さんも来ます。患者さんは「早く書いて帰らないと迷惑かな」と思うので、一行で終わります。

それに、今のGoogleのポリシーでは、ビジネスが「その場で」評価や口コミを書くよう求めることが禁止事項として明記されています。院内で書き終わるまで待つ、目の前で書いてもらう、というやり方は、もうやらないでください。

だから、院ではお願いだけして、リンクはLINEかカードで渡し、家でゆっくり書いてもらいます。数は少し減るかもしれませんが、中身のある口コミが残ります。一人院は数で大手に勝てないので、中身で勝負するしかないんです。

手順5:毎月少しずつ増やす。一度にまとめて集めない

最後に、スピードの話です。口コミ集めは焦らなくていいです。

たまに、1月に常連さん全員に頼んで30件集めて、2月からはゼロ、という院があります。同じ30件なら、毎月5件ずつ増えていくほうがいいと僕は考えています。

これは僕の経験からの考えですが、Googleのポリシーにも根拠があります。「評価を操作しようとしていることを示す、通常とは異なる量やパターンのクチコミ投稿」は削除の対象になる、と書かれているんです。短期間に不自然な数の口コミが集まれば、せっかくの口コミが消される可能性があるということです。

手順3の「タイミングのルール」を決めておけば、口コミは自然と毎月少しずつ増えていきます。ルールで回すことが、そのままGoogleに対しても安全な集め方になるわけです。

やってはいけない口コミの集め方5つ(Googleの規約とステマ規制)

ここからは裏側の話です。口コミを増やしたくてやったことで、口コミが消されたり、行政処分を受けたりすることがあります。

関係するルールは2つです。一つはGoogleマップのポリシー、もう一つは2023年10月1日から始まった、景品表示法のステルスマーケティング規制(ステマ規制)です。

やってはいけないこと Googleのポリシー 景品表示法(ステマ規制)
割引・粗品と引き換えに頼む 禁止 内容の指定がなければ、通常は違反にならない
星5や、ほめる内容を条件にする 禁止 違反(広告と明記しない限り)
良さそうな患者さんだけに頼む 禁止 ―
院内で、その場で書かせる 禁止 ―
家族・スタッフ・業者に書かせる 禁止 違反のおそれ

NG1:割引や粗品と引き換えに頼む

「口コミを書いてくれたら次回500円引き」「投稿してくれた方にはサンプルをプレゼント」。これはGoogleのポリシーで、はっきり禁止されています。クチコミの投稿と引き換えに「金銭的報酬、割引、無料の商品やサービスなど」を提供する行為は、たとえ内容を指定していなくてもダメです。

ややこしいのは、法律のほうです。消費者庁のQ&A(Q6)では、口コミ投稿を条件に割引するだけで、内容の指示がなければ、通常はステマ規制の違反にはならないとされています。つまり法律上はセーフでも、Googleではアウトです。治療院の口コミはほぼGoogleマップなので、「特典はつけない」と覚えておけば間違いありません。

NG2:星の数や、書く内容を指定する

「星5でお願いします」は論外として、「〇〇が良くなったと書いてください」「この見本のように書いてください」「『腰痛』という言葉を入れてください」も、今はやめてください。

Googleのポリシーは、ビジネスが口コミに「特定のコンテンツを含めるよう依頼すること」を禁止しています。消費者庁のQ&Aでも、星5をつけることや、サービスを推奨するコメントをすることを条件にした口コミは「事業者の表示」、つまり広告扱いになり、広告だと明記しない限り違反です。

正直に書いておくと、僕も以前は動画で「他の患者さんの口コミを見本として渡す」「書いてほしいことを紙に書いて渡す」とすすめていました。今のGoogleの規約では、これは内容に影響を与える依頼にあたります。いまはすすめていません。

実際に、ステマ規制で最初の行政処分を受けたのは医療機関でした。2024年6月、消費者庁は東京都の内科クリニックを運営する医療法人に措置命令を出しています。Googleマップの口コミで高い評価をつけることを条件に、インフルエンザワクチンの接種費用を割り引いていたケースです。2025年3月には歯科医院にも、同じステマ規制での措置命令が出ています。整体院や一人治療院だから関係ない、とは言えません。

NG3:良さそうな患者さんだけに頼む

手順3で書いたとおりです。Googleのポリシーでは、「否定的なクチコミの投稿を妨げたり禁止したり、肯定的なクチコミを選択的に募ったりする行為」が禁止されています。

たとえば、院内アンケートで満足度の高かった人にだけ口コミのリンクを送る、という仕組み。効率がよさそうに見えますが、これはまさに「選択的に募る」にあたります。

NG4:院内で、その場で書かせる

これも手順4のとおりです。Googleのポリシーには、ビジネスがユーザーに「その場で」評価を残したり口コミを書いたりするよう求めることの禁止が書かれています。お願いするのは院内で構いません。書くのは家で、です。

NG5:家族・スタッフ・業者に書かせる

家族や友人、スタッフに書いてもらう。口コミ代行業者にお金を払う。どちらもGoogleのポリシーで、雇用関係や家族関係など「利害関係に基づくコンテンツ」として削除の対象です。業者に頼んだ場合は、事業者が内容を決めた表示としてステマ規制の問題にもなります。

MEO業者の中には、今でも「口コミ投稿代行」を売っているところがあります。何を言われても断ってください。口コミが消されるだけでなく、プロフィールそのものが制限されることがあります。

治療院の口コミを増やすために、施術後の患者さんへ口コミ投稿用のQRコードカードを手渡す院長

口コミの返信文例(星の数・パターン別)

口コミをもらったら、返信してください。Googleもヘルプで、返信によって「そのフィードバックを重視していることをアピールできます」と書いています。返信は審査を通ってから表示され、通常は10分以内、長いと30日ほどかかります。僕は、悪い口コミも含めて全部に返信することをすすめています。

文例の前に、治療院ならではの注意が一つあります。

返信で、患者さんの体のことを書かない

口コミに「腰痛で通っています」と書いてあっても、返信で「〇〇さまの腰の状態は、ずいぶん良くなりましたね」と書いてはいけません。口コミを書いた人がその院に通っていることも、どんな症状だったかも、患者さんの秘密です。

柔道整復師法の第17条の2、あはき法(あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律)の第7条の2には、どちらも「正当な理由がなく、その業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならない」とあります。整体院は国家資格ではないのでこの条文はかかりませんが、体の悩みが患者さんのプライバシーであることに変わりはありません。

返信で書いていいのは、口コミに本人が書いたことの範囲までです。それ以上のこと(通院回数、施術の内容、他の症状)は書かないでください。

ほかに、次の3つも守ってください。

  • 宣伝を書かない(「ただいま初回〇〇円」など)
  • 「治ります」「必ず良くなります」と書かない
  • 悪い口コミに反論しない

文例1:星5・内容のある口コミ

「〇〇さま
口コミをありがとうございます。『仕事に戻れた』と書いていただき、僕も本当にうれしいです。通われた方の言葉は、来るかどうか迷っている方の何よりの参考になります。これからも、気になることがあれば何でも聞いてください。
〇〇整体院 院長 〇〇」

ポイントは、本人が書いた言葉(ここでは「仕事に戻れた」)を一つだけ拾うことです。コピペの返信ではなく、ちゃんと読んだことが伝わります。

文例2:星だけ(本文なし)

「〇〇さま
評価をありがとうございます。励みになります。これからも、来てよかったと思っていただける院でいられるよう努めます。
〇〇整体院 院長 〇〇」

本文がない口コミに、長い返信はいりません。

文例3:星3・良い点と気になる点がある口コミ

「〇〇さま
率直なご感想をありがとうございます。『説明が丁寧だった』と書いていただけたのはうれしいです。一方で『予約が取りにくい』というご指摘、その通りだと思います。現在、〇曜日の夕方の枠を増やせないか検討しています。ご不便をおかけしてすみません。
〇〇整体院 院長 〇〇」

気になる点には、言い訳ではなく「こう受け止めた」「こうする」を書きます。まだ何も決まっていないなら、「検討します」で構いません。できないことを約束しないでください。

文例4:星1・施術や効果への不満

「〇〇さま
ご期待に沿えず、申し訳ありませんでした。ご不満に感じられた点は、今後の施術と説明を見直す材料にさせていただきます。もしよろしければ、院まで直接お聞かせいただけると助かります。
〇〇整体院 院長 〇〇」

ここで「当院の施術は〜という考え方で」と説明を始めたくなりますが、我慢してください。返信を読むのは、書いた本人よりも、これから来るかどうか迷っている人です。その人が見ているのは、反論の中身ではなく、院長の態度です。

文例5:星1・対応や接客への不満

「〇〇さま
ご不快な思いをさせてしまい、申し訳ありません。ご指摘いただいた〇〇の点は、院として改めます。貴重なご意見をありがとうございました。
〇〇整体院 院長 〇〇」

対応への不満は、施術への不満よりも直しやすいです。具体的に何を直すかが書けるなら、書いたほうが伝わります。

文例6:心当たりのない口コミ

来院記録が見当たらない、内容が事実と違う、という口コミもあります。それでも返信では「あなたは患者ではない」と書かないでください。本当に患者さんだった場合、それ自体が秘密の漏えいになりかねないからです。

「〇〇さま
ご意見をありがとうございます。書かれている内容について、院として確認ができておりません。お手数ですが、院まで直接ご連絡いただけますでしょうか。
〇〇整体院 院長 〇〇」

悪い口コミを書かれたときの対処

悪い口コミは、原則として消せません。Googleに削除を求められるのは、Googleのポリシーに違反している口コミ(嫌がらせ、なりすまし、実際の体験に基づかないもの、差別的な表現など)だけです。違反していると思ったら、口コミの横のメニューから報告できます。「評価が低いから」「内容が気に入らないから」では消えません。

だから、悪い口コミは消すことより、減らすことを考えます。

一度、近所のクリニックや病院の口コミを読んでみてください。病院はわざわざ口コミをお願いすることがまれなので、生の評価が並んでいます。読んでみると、良い口コミも悪い口コミも、「治った」「治らなかった」より、先生やスタッフの人柄と対応、説明の丁寧さ、院内の清潔さについてのものがずっと多いことに気づくはずです。

治療院も同じです。悪い口コミの多くは、施術の腕そのものではなく、次の2つから生まれます。

一つは、説明の不足です。何をされたのか分からない、なぜ通う必要があるのか分からないまま回数券をすすめられれば、「買わされた」と感じます。そういう人は、効果が思わしくなかったときに不満を口コミに書きます。逆に、十分に説明を受けて自分で決めた人は、同じ結果でも不満になりにくいです。問診と説明の組み立ては治療院の問診はこの4つを意識しろに書いています。

もう一つは、来る人と院のずれです。治すための院に、気持ちよさを求める人が来れば、どれだけ腕が良くても「全然気持ちよくなかった」と書かれます。これは集客の段階で、誰に来てほしい院なのかを伝えられていないのが原因です。数回で来なくなる患者さんの話は患者さんがリピート通院してくれない理由で詳しく書いています。

口コミを増やす一番の近道は、書きたくなる体験をつくること

ここまで頼み方の話をしてきましたが、最後に一番大事なことを書きます。

内容を指定できない以上、口コミの中身を決めるのは、患者さんがあなたの院で何を体験したかだけです。変化を実感していて、自分の話をちゃんと聞いてもらえて、通う理由を納得している患者さんは、お願いされれば自分の言葉で書いてくれます。見本も台本もいりません。

だから、口コミが一行しか集まらないなら、頼み方より先に、問診・説明・通院の設計を見直したほうが早いことが多いです。口コミは、院の体験を映す鏡のようなものです。鏡を磨いても、映っている顔は変わりません。

集客全体の中で口コミがどこに位置するかは、業種ごとに整体院の集客方法、接骨院集客の種類と特徴、鍼灸院の集客にまとめています。

ホームページに口コミを載せるときの注意

Googleの口コミを、自院のホームページに「患者さんの声」として転載したい先生もいると思います。ここは業種によって注意点が違います。

鍼灸院と接骨院は、あはき法第7条と柔道整復師法第24条で、広告してよい事項が限られています。患者さんの体験談はその事項に入っていないので、ホームページに載せる場合は、所轄の保健所の考え方を確認してからにしてください。

整体院は、この広告制限はかかりませんが、景品表示法はかかります。消費者庁のQ&A(Q10)では、好意的な口コミだけを選んで引用する場合は「事業者の表示」にあたる、とされています。自院のホームページに載せる以上、それは院の広告です。「必ず良くなる」と受け取られるような口コミばかりを並べれば、誇大な表示を問われるおそれがあります。載せるなら、「個人の感想であり、効果を保証するものではありません」と添え、効果をうたう部分は使わないようにしてください。

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口コミは、院の体験がそのまま映るものです。問診・説明・通院の設計が整っていれば、口コミは頼めば自然に集まりますし、集まった口コミが次の新規を連れてきてくれます。

どんな人を集めて、どう問診し、どう通ってもらうか。一人治療院が週休2日をとりながら月商100万円を実現するためにおさえるべき本質を、無料の動画セミナーで解説しています。メールアドレスの登録だけで見られますので、口コミの手前にある「院の体験」から整えたい先生は参考にしてください。

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この記事の要点

  • 一人治療院は来院数が少ないので、口コミは待っていても増えない。お願いして集めるもの。まずは30件を目指す
  • 増やす手順は5つ。リンクとQRコードを用意する/変化を実感したときに頼む/理由をつけて全員に同じように頼む/家で書いてもらう/毎月少しずつ増やす
  • やってはいけないのは、特典との引き換え・星や内容の指定・選んで頼む・その場で書かせる・身内や業者に書かせる。割引は法律上セーフでもGoogleではアウト
  • 返信は全部に。ただし、本人が口コミに書いた範囲を超えて、体のことや通院の事実を書かない(柔整法17条の2・あはき法7条の2の守秘義務)
  • 悪い口コミは原則消せない。説明の不足と、来る人と院のずれを減らすことが一番の対策

この記事で使った資料(2026年9月25日閲覧)

・ビジネスによる口コミ依頼の可否、特典の禁止、否定的なクチコミの抑制と選択的な依頼の禁止、その場での投稿要求と特定内容の依頼の禁止、不自然な量やパターンの投稿、利害関係に基づくコンテンツ:Google マップ ユーザー生成コンテンツ ポリシー「禁止および制限されているコンテンツ」 https://support.google.com/contributionpolicy/answer/7400114?hl=ja (英語版の「Rating Manipulation」の節まで確認)

・クチコミ数と評価がローカル検索のランキングに影響すること、返信の効果:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」 https://support.google.com/business/answer/7091?hl=ja

・口コミ依頼用のリンクとQRコード:同ヘルプ「リンクまたは QR コードを作成してクチコミをリクエストする」 https://support.google.com/business/answer/16816815?hl=ja

・返信の方法と審査時間、不適切なクチコミの報告:同ヘルプ「ユーザーからのクチコミを管理する」 https://support.google.com/business/answer/3474050?hl=ja

・ステマ規制(2023年10月1日施行)と口コミ依頼・割引・星5条件・好意的な口コミの選別引用の扱い:消費者庁「ステルスマーケティングに関するQ&A」Q6・Q10 https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/faq/stealth_marketing/

・ステマ告示による措置命令:消費者庁「医療法人社団祐真会に対する景品表示法に基づく措置命令について」(2024年6月7日公表) https://www.caa.go.jp/notice/entry/038178/ /同「医療法人社団スマイルスクエアに対する景品表示法に基づく措置命令について」(2025年3月) https://www.caa.go.jp/notice/entry/041364/

・守秘義務:柔道整復師法 第17条の2、あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律 第7条の2(e-Gov法令検索)

・広告制限:あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律 第7条、柔道整復師法 第24条(e-Gov法令検索)

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